歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

八幡市・柿谷古墳 6世紀中期の方墳を確認

2010年12月22日 | Weblog
 京都府埋蔵文化財調査研究センターは21日、八幡市内里柿谷の柿谷古墳が古墳時代後期(6世紀中期)に築造された一辺約12mの方墳と発表した。
 中央部に長さ4m×幅2mの墓壙があり、下層に東西を軸とする木棺跡(3m×1m)、その上部に平行の位置で約20年後に埋葬された別の棺跡が北寄りに重なっていた。親族が2世代にわたり葬られたとみられる。
 棺内から須恵器の壺や高杯や、刀、馬具などの鉄製品が出土した。また、上部の棺跡から、鉄地金銅張の胡籙(やなぐい)の破片が見つかった。
 また、墳丘の東側斜面からは、子供用と見られる甕棺(直径45cm)も出土した。
 南側約200mには府内最大の集団墓地「女谷・荒坂横穴群」(6世紀後半~7世紀前半)があり、この地域で横穴が流行する前の最後の古墳である可能性もあるとしている。同古墳でも、鉄製馬具や鉄地金銅張の胡籙が出土している。
 現地説明会は23日(木・祝)午前10時半から開かれる。
[参考:毎日新聞、産経新聞、京都府埋蔵文化財調査研究センターHP]

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東広島市・横田1号遺跡 細形銅剣の根元部分の破片に平面加工跡

2010年12月22日 | Weblog
 弥生時代の集落跡とみられる横田1号遺跡(東広島市西条町寺家)で、11月に1世紀中頃の竪穴住居跡から出土した銅剣の根元部分「茎(なかご)」の破片(長さ3cm、幅2・2cm、厚み1cm、約15g)が、一般的には丸みを帯びるのに対して平面加工された特殊な形状だったことが分かった。 銅剣は「細形銅剣」で、全長約23・5cm、重さ約150gと推定。
 現地説明会が23日(木、祝)午後1~2時に開かれる。 銅剣の破片も展示される。
[参考:中国新聞、東広島市教育文化振興事業団HP]


平面加工の弥生銅剣破片出土(中国新聞) - goo ニュース
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

佐久市・北裏遺跡群 弥生後期の土壙、木棺の上に土器を置いた跡

2010年12月22日 | Weblog
 長野県埋蔵文化財センターが佐久市伴野の北裏遺跡群で行った発掘調査で、土壙から弥生時代後期(約1800年前)の木棺墓跡とみられる遺構が見つかった。土壙は地表から40~50cm下で出土、長さ225cm、幅115cm、深さ30cm。周囲に溝はなく、穴の中には、安置されていた木棺とみられる長さ150cm、幅55cmの長方形の木枠状の木炭と焼けた状態の土が見つかった。枠の中から、棺の上にあったと考えられる高杯、甕、壺などの土器約10個がほぼそのままの形で重なった状態で出土した。
 墓の中や墓を囲む溝から土器が出土した例はあるが、棺の上に土器を置く例はほとんどないという。棺を焼くなど何らかの葬送儀礼をした可能性も高いという。
 中部横断道建設工事に伴い、今年度の調査は4月中旬から11月まで行っている。これまでに、縄文時代の土坑、弥生時代の礫床木棺墓、方形周溝墓(~古代前期)、竪穴式住居跡、古代の竪穴住居跡(カマド、土器など)、中世の建物跡、板材を枠状に組み合わせた井戸などが出土している。
[参考:2010.12.22読売新聞、長野県埋蔵文化財センターHP、2011.1.25毎日新聞]

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする