センター試験リスニングテストについて、センター試験後小坂文部科学大臣が発言した。
大臣は、再生機が正常に作動しないなどのトラブルが相次いだことについて陳謝し、再発防止策を講じたうえで来年の試験でも実施していく考えを示した。
…大学入試センターは原因究明をしっかりしなければならない。
来年の試験でも実施していく考えって... 始めたばかりなのに、こんなことが話題になるなんて。何とも言えない情けない話だ。高校教師十何年の懸案事項なのだから、センターも、個別大学の監督体制もしっかりしてもらいたい。監督業務のミス、入試センターの準備…冗談ではない。
…受験生&高校教師が迷惑する。ちゃんとしなくてはいけない。
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今回のセンター試験リスニングテスト再試験、共同通信や大学入試センターの発表によると、対象者は43都道府県、305試験会場の465人。実際に当日再テストを受けたのは457人。実受験者数が少なくなっているが、疲れちゃって受験辞退なのな。それとも1次試験の結果として、リスニングテストの点数を算入しない大学を受験するので、受けないことを選択したのかな。
その他、プレーヤーの不具合を訴えたのに当日の再テストを受けられなかったなどの理由で、28日に実施されるリスニングの再試験対象者もいた。
いろいろ問題点も出た。大学で仕事をしている知人の話では、試験監督はとにかく緊張したらしい。
事故があったと申告(受験生が挙手する)した場合、監督は近くまで寄っていって、質問紙を印刷した紙を指さしてコミュニケーションをとったそうだ。
○音が聞こえない。(再生されない)
○途中で止まった。
○その他。
何かすっごくアナログである。
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①機器動作の安定性の向上。
②監督業務マニュアルからの問題点の追い出し。
③受験生のトレーニング。
こんなことが必要だ。
①について
音声のボリュームが不安定であったという受験生の意見に、どう答えるか考えなければならない。
同僚とも話をしたのだが、仮に音声レベルが日英同じレベルでも、日本語と英語は聞こえ方が違うのではないか。これに対する指導はどうすればいいのか、僕たち高校の英語教師も考えなければならない。
②について
大学入試センターが、こうしなさい、と決めたことをできない大学があった。試験時間が守れない(15秒短かった)とか、リスニング試験の事故に対する対応のまずさは、センターがいったとおりにしていれば、起きなかった可能性が高いと思う。
③について
おおよそ50万人の英語受験生のうち、一回でも業者テストを受験していればどうだったか。ICプレーヤーの使い方でとまどうことは、ゼロとはいわないが、減らすことはできたかもしれない。でも、これはなかなか難しい。
昨夏大学入試センターから、一昨年のリスニング試行テストの時に使ったICプレーヤーが送られてきた。授業などで生徒に紹介したが、それがどこまで有効だったか。。。
準備不足であった受験生の不足の程度がどんなものなのか、検証が必要かもしれない。
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いずれにしても万全を期す。これしかない。