A verb B. AがBをする。 |
受動態は中学校既習事項である。定着していて(使えるようになっていて)当然とまでは言わないけど、だいたいの生徒が理解している。ただ、英語が苦手な生徒にとって、結構ハードルとしては高い学習項目である。そして、中学校でちゃんと理解していない場合、本当にちんぷんかんぷんのままで、高校生になっていることがある。
基本パターンが怪しげな状態の生徒にとって、これに加えて、①助動詞+受動態、②完了形の受動態などが出てくると、ほぼバンザイである。だから、1年生の間は、last study chanceと称して、授業中や復習ハンドアウトなどで勉強させることにしている。
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僕:「僕が〇〇君を殴る。君はどうなる。
生徒:「痛いです。
僕:「.....う~ん。(質問の仕方がだめだったか)
「殴られる」が僕の求めた答えなのだが、うまくいかなかった。これは、僕が初めて教壇に立った、一年目の授業での生徒との会話である。強烈に覚えている。言った生徒の名前も覚えているくらいだ。英語が苦手な生徒にとって、「~される、された」という日本語は結構出てこないものなのだ。
こんな話も聞いたことがある。
先生:「〇〇君は柔道部だよね。
生徒:「オス
先生:「顧問の〇〇師範が君を投げる。君はどうなる。
生徒:「受け身を取ります。
先生:「投げられるっていってほしかったんだけど。。。
生徒:「-沈黙-
-周囲は爆笑-
よく考えると、「受け身を取ります」っていうのが落ちのようにも思えるけれど、そうではない。
教えるのは難しいことなのだ。