全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

受動態

2008-06-30 05:25:49 | 教師の仕事 2008

 A verb B.    AがBをする。
   
 
B be+pp by A. BはAに・・・される。

 受動態は中学校既習事項である。定着していて(使えるようになっていて)当然とまでは言わないけど、だいたいの生徒が理解している。ただ、英語が苦手な生徒にとって、結構ハードルとしては高い学習項目である。そして、中学校でちゃんと理解していない場合、本当にちんぷんかんぷんのままで、高校生になっていることがある。
 基本パターンが怪しげな状態の生徒にとって、これに加えて、①助動詞+受動態、②完了形の受動態などが出てくると、ほぼバンザイである。だから、1年生の間は、last study chanceと称して、授業中や復習ハンドアウトなどで勉強させることにしている。

***** *****

 僕:「僕が〇〇君を殴る。君はどうなる。
 生徒:「痛いです。
 僕:「.....う~ん。(質問の仕方がだめだったか)

 「殴られる」が僕の求めた答えなのだが、うまくいかなかった。これは、僕が初めて教壇に立った、一年目の授業での生徒との会話である。強烈に覚えている。言った生徒の名前も覚えているくらいだ。英語が苦手な生徒にとって、「~される、された」という日本語は結構出てこないものなのだ。

 こんな話も聞いたことがある。

 先生:「〇〇君は柔道部だよね。
 生徒:「オス
 先生:「顧問の〇〇師範が君を投げる。君はどうなる。
 生徒:「受け身を取ります。
 先生:「投げられるっていってほしかったんだけど。。。
 生徒:「-沈黙-
     -周囲は爆笑-

 よく考えると、「受け身を取ります」っていうのが落ちのようにも思えるけれど、そうではない。

 教えるのは難しいことなのだ。


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