学生募集停止
確かに学生募集が大変そうなのは感じていた。申し訳ないが、なかなか生徒世代には知名度が高いともいえなかった。でも、保護者世代や僕などから見ると、就職もよく、場所もいい。まさか募集停止とは思わなかった。直接何の関係もない、高校の一教諭がそう思うのだから、OGのみなさんは、さぞ驚いていることだろう。
学園のプレスレリースにはこんな文言があった。
本学においても入学する学生数が減少し、平成9年度から12年間連続で定員割れとなる事態を迎えております。このことは単に18歳人口が減少していることのみが原因ではなく、本学の社会的使命が終焉を迎えていることの何よりの証左であると言わざるを得ません。
下線は僕がひいた。厳しい認識である。
東京隣接県には、店じまいしそうだと噂されている大学・短大はいくつかある。山脇学園短大は東京都、それも港区赤坂にある大学である。経営は厳しいかもしれないが、破綻しての閉校ではない。「社会的使命が終焉を迎えている」と当事者が感じた上での閉学(閉校)である。私学の短大、それも女子のみの短大の経営環境の厳しさを痛感する出来事だ。