全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

Most Popular Names 2007

2008-07-18 05:14:10 | 全英連参加者 2008

 エキサイトのウェブサイトでこんな記事を見つけた。
  ・米国の赤ちゃんの名前の人気傾向

 いろいろ書いてあったので、Social Security Administrationの ウェブサイトでプレスレリースを読んでみた。アメリカの新生児の名前人気トップ10(2007年度版より)である。リストは、順位、男女の順番

1. Jacob /  Emily
2. Michael / Isabella
3. Ethan / Emma
4. Joshua / Ava
5. Daniel / Madison
6. Christopher / Sophia
7. Anthony / Olivia
8. William / Abigail
9. Matthew / Hannah
10. Andrew / Elizabeth

 2年前にも今回と同じように、エキサイトのウェブサイトでニュースを読んで、エントリを書いている。その時は、2004年度の赤ちゃんの名前ランキングのトップ5リスト元ネタで、その時はこうだった。

 男児はジェイコブ(6年連続)、マイケル、ジョシュア、マシュー、イーサン。
 女児はエミリー(9年連続)、エマ、マディソン、オリビア、ハンナ。

 若干順位の変更はあるようだが、今回もおなじみの名前は並んでいる。男児の名前だと、6位のクリストファー、7位アンソニー、8位のウイリアムは聖書(ユダヤ教・キリスト教)に直接語源は見られない。逆に考えると、トップ10の7は聖書に絡んでいることになる。当たり前か。
 *クリストファーはキリストを維持するもの

 今回は女児の名前を細かく調べてみた。
 1位のエミリ-と、3位のエマは同語源。ラテン語からの名前で「ライバル」の意味。
 2位のイザベラ、10位のエリザベスは関係がある。出エジプト記にエリシェバ(Elisheva、Elisheba)が登場するが、この名前が語源とされる。
 4位のエイヴァはアダムとイブのEveが元の形。
 5位のマディソンは男女兼用の名前で、Maudの息子の意味。MaudはMatildaの愛称。この言葉そのものは戦いにおける力(武力)というゲルマン語の単語。
 6位のソフィアはギリシャ語が元。「知恵」の意味。聖書にも「七十人約聖書」の時に入った。
 7位のオリビア(オリヴィア)は、シェイクスピアの「十二夜」が初出の比較的新しい名前らしい。
 8位のアビゲイルも聖書由来の名前。「喜び」の意味。
 9位のハンナ・ハナも聖書由来の名前。「神は私を愛してくださる」の意味だと記載されている資料が、Wikipediaとそれ以外にあった。Anneの語源のようだ。

 こうしてみると、女児も10分の5が聖書由来。6位のソフィアも加えれば、過半数である。語形・単語そのものが違うので、名前をつけている親は意識しないのかもしれないが、聖書由来の名前がトップ10にこんなに入っているのはすごいことかもしれない。ちょっとびっくりした。

 2年前のエントリはこちら。
 2006.10.14、「ETHAN


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