以前(2010.10.25、「Dead Sea Scrolls」で取り上げた死海文書、9月26日(月)に公開された。
マイコミジャーナル配信記事によれば、公開されたのは、以下の5書。
- Great Isaiah Scroll(イザヤ全書, 1QIsaa)
- Temple Scroll(神殿の巻物, 11Q19)
- War Scroll(戦いの書, 1QM)
- Community Rule Scroll(教団規定, 1QS)
- Commentary on the Habakkuk Scroll(ハバクク書注解, 1QpHab)
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記事には、死海文書は紀元前3世紀から1世紀に書かれたとされること。これまで発見されたものの中で最古の聖書写本群といわれていること。紀元前68年にローマ軍の侵攻から守るため、死海沿岸にあるユダヤ砂漠の11の洞窟に隠され、1947年に発見されたことが書かれていた。
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やや専門的になるが、この中では1番目と4番目が興味を引く。
イザヤ書は現在の旧約聖書にも含まれている書である。その中で、『第二イザヤ書』とよばれるものの中に、「主の僕(しもべ)」に関する箇所がある。「僕(しもべ)」の代理贖罪的な死は、イエス・キリストを預言したものとしてキリスト教において重視されている。(52章13節~53章12節)
教団規定は、クムランにおける教団の規定だが、初代キリスト教団との類似性があるやに聞く。実際のことろにているのかどうか。せめて英語で読んでみたいと思う。
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The Digital Dead Sea Scrolls
http://dss.collections.imj.org.il/