以下の二つの言葉を読んでみて下さい。名詞の連続である。
①ねこどろぼう(ねこ/どろぼう)
②どろぼうねこ(どろぼう/ねこ)
日本語では後ろに来る言葉が、意味を伝える時に優位になる。つまり、
①ねこどろぼう
②どろぼうねこ
と、いうことになる。①はネコを盗む人のこと。いるかいないかは別である。②は何かを盗むネコのこと。まあ、これも、人に対する悪口になることはあるが、少なくともネコを盗む人の意味にはならない。ボクはこれを勝手に右側ルールと言っている。日本語は右要素優位なのだ。
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ボクは英語の先生だけど、日本語話者、日本語人(Japanese-speaking)である。だから、英語(英単語)由来のものを見ても、同じ法則で頭の中にイメージが浮かぶ。名詞+名詞の場合でも、前者が後者に意味を付け加えているように判断しているのだと思う。英語だったらこんな感じかな。
baseball player
(野球の選手:野球選手)
やっぱり右要素優位だと思う。
英語の場合、形容詞の後置修飾や不定詞の形容詞用法がある。しかし、名詞+名詞の場合、前者が形容詞の働きをすることもある。
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これから書くことは、この前取り上げたbjリーグ新加盟・群馬クレインサンダースの名前を見た時に、頭に浮かんだことである。名前に対する異議とかでは、ない。念のため。
クレインサンダース(くれいん/さんだーす)
クレインサンダース... サンダース?
日本語の感覚だと右要素優位なので、サンダース(雷)の方が、強いメッセージになるように思える。ロゴは未発表だが、「鶴」になるか「雷」になるか、英語の先生として興味がある。もしも、後者ならば、「クレインサンダース」という英語由来の日本語でも、右要素優位の証明になるかもしれない。逆に「鶴」だとしたら、右要素優位の法則と反することになる。ちょっと大げさだけど。
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2011.09.27、「bjリーグ 群馬」