...ひさびさの登場である。
10月28日、日本経済新聞他が報じたところによると、国土交通省の軌間可変技術評価委員会は27日、「実用化に向けた基本的な走行性能技術は確立した」と判断したとのこと。
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九州新幹線西九州ルート(以下「長崎ルート」)で走らせるという目標が決まっている。それに、何とか間に合わせる。これは、日本の得意技。でも、福島原発事故のこと以降、技術評価については、従来の何倍も厳しい目が向けられている。そんな中で、正しく技術評価を行い、実用化を目指すのは大変だ。
今後約1年間かけて、JR四国の予讃線で10万kmの走行実験を行い、耐久性・保守性の検証を行うと記事には書いてあった。実験車両は、直線においては、新幹線・在来線特急並みの性能が確認できたとのこと。
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この車両、新幹線(1435㎜)と在来線(1067mm)どちらも走行できる台車を備えている。このため、自重が重く、カーブの走行時に技術的な壁があった。このため台車の軽量化、レールの改造で目標を達成したようだ。
列車はJR九州の所有になる。製造費その他は、JR九州負担になる。しかし、この列車が新大阪等から九州新幹線長崎ルートまで走行する場合、走行する場所のレールの改造(ロングレール化)は、JR九州だけではすまなくなる。この場合、誰の責任と資金で行うのか等は、九州の地元紙等をウェブサイトの記事を読んでも、はっきりしていないようだ。
ロングレール化できない(半径400m未満の急カーブ)では一部、目標達成できなかったと、佐賀新聞のウェブサイトの記事にもあった。100点満点とまでは言えないようだ。
今後、走行実験を通して、車両(特に台車・車輪)の耐久性や、この列車を走行させる線路の消耗状態が細かく調査されなければならない。カーブも大事だが、ポイントもこの車両により、どのような問題が出るか検証しなければならないだろう。
2018年ごろの実用化...できるだろうか。
走り始めたら、乗りに行きたい!!!