19日(火)職場で読んだ日本経済新聞に出ていた。おおよそ以下のような内容の記事である。
学校法人「明治大学」(東京・千代田区、日高憲三理事長)は18日までに、経済界主導で設立された学校法人「国際大学」(新潟県南魚沼市、小林陽太郎理事長)を事実上の傘下に置く方針を決定。
明大が国際大の理事の過半数を派遣、系列法人化。
国際大学の運営法人を統合するわけではないが、明治大学が国際大学の経営をコントロールする。
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国際大学は9月入学、学内公用語が英語という、大学院のみの大学(大学院大学)である。秋田県の秋田国際教養大学が有名だが、こちらの方が先輩格である。
明治大学としては国際日本学部という学部も作り、大学院に国際日本学研究科を2012年4月に開設済み。すでに教学部門では協力関係ができている2つの大学だが、今回の経営の一体化(で、いいかな)は、国際大学の院生の利便性は向上させるだろう。でも、明治大学にどのようなメリットがあるのだろう。調べてみたとこと、地元新潟県の新潟日報ウェブサイト記事(2/19)によれば、『両大学は、2011年に教育・研究面で連携する協定を結び、単位の互換や教職員の派遣などをしていた。今後は、明治大の学生が英語教育を受けるための集中講座を南魚沼市の国際キャンパスで開いたり、都内の明治大キャンパスを利用して国際大学がビジネスマンなどを対象に講座を設けたりすることを考えている。』とのこと。これについては2011年3月18日、両大学は『大学間交流に関する包括協定書並びに,明治大学専門職大学院ガバナンス研究科と国際大学大学院国際関係学研究科との間による学生交流に関する覚書を締結』(PRより引用)している。さらなる連係を模索したことになるのだろう。
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今回、日本海側に明治大学は新たな「拠点(候補)」を作ることになる。少なくともこれまで以上のプレゼンスは持てるようになるだろう。ここ数年で早稲田大学が大阪府と佐賀県に系列の中学校・高等学校を開校させている。関西の関関同立も学部増設、付属校を新設している。明治大学も日本海側で何かはじめるかもしれない。