福井電鉄福武線の福井駅前への支線(ヒゲ線)延伸について、「福井市が大雪」('15-01-03)取り上げた。情報をいろいろ探していたら、全く別のものがヒットした。今日はその話し。
東京都と神奈川県を営業エリアとする鉄道会社小田急電鉄。その路線一つ、多摩線(新百合ヶ丘~唐木田)の延伸が本決まりのようだ。
同線終点、唐木田駅以南(でいいかな)の延伸計画覚書が、昨年沿線自治体の町田市・相模原市との間で締結された。2027年までに、JR横浜線相模原駅を経由、JR相模線上溝駅に至る路線(以下、「延伸線」)の敷設、営業開始を目指すとのこと。町田市のウェブサイトに関連資料が掲出されていたので、DLして読んでみた。
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わかったこと。
小田急多摩線唐木田駅から町田市を抜け、相模原市に至る。延伸線に新駅を五つ作るか三つ作るかのを比較検討、評価している。
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新駅は三つである。
唐木田の次の駅が、町田市内に設置する新駅①で、地上高架駅。
新駅②は、相模原駅との連絡駅で地下駅。
新駅③が、終点で上溝駅との連絡駅。こちらは地上高架駅である。
インフラ部は国、都、借入金により鉄道整備主体(公的主体)が整備・所有する。
小田急が鉄道営業主体として営業する。小田急はインフラ使用料を支払う。
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これは第3セクター方式である。
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町田のどの辺なのかなと思い探していたら、「変わりゆく町田の街並み」というブログの、昨年7月4日記事が見つかった。それによれば、同市上小山田町のこのあたりのようだ。
かなりのどかな場所である。
町田市内の新駅①は高架駅である。計画地の海抜を「みんなの知識、ちょっと便利帳」の「地図クリックで住所/緯度経度/標高検索」で見てみると、海抜95mほどである。
延伸線の起点、唐木田駅は120mを超えている。ここから山岳トンネル(地下部分)、土工区間(盛土等の区間)、高架橋をつなぎ新駅①を設置する。
同駅からは高架橋・土工区間でつなぎ、山岳トンネル等で町田市内を南西に進み、新駅②をめざす。町田街道・境川の下をくぐる。ここらが東京都と神奈川県の境界である。
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新駅②は相模原駅に地下で接続する。新線のホームの新駅③方の突端部と、相模原駅のホームの横浜方は直行しない。駅の直下に重なる部分はない。ホーム位置を横浜線線路地下にするかしないかで、乗換の利便性が変わるようだ。なお、地下駅トンネルの天井部分から地上までは9mで設計されている。
ここからほぼ真南にある上溝駅をめざす。新駅③は、上溝駅に隣接することになる。
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新駅③は新駅②からほぼすべての区間が地下である。新駅③の手前から地上に出る。JR相模線の上溝駅の西側に寄り添うように設置されることになる。
ここまでの延伸距離は8.8kmである。距離のわりに難工事のように思える。
2027年はリニア中央新幹線開業予定年である。楽しみがまた増えた。
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町田市ウェブサイト
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小田急多摩線延伸計画に関する研究会の調査結果がまとまりました
(2014/10/14)
小田急多摩線延伸計画に関する研究会報告書 【概要版】(PDF・3,785KB)
小田急多摩線延伸計画に関する研究会報告書(PDF・16,400KB)
いずれも2015/01/17現在DL、閲覧可能である。