<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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食文化の違いというのは恐ろしいもので、その違いが差別と偏見に満ちたものになる。

昨日開催されたアカデミー賞授賞式で長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した「ザ・コーヴ」はその最たるものだ。
日本人の捕鯨文化を避難して、鯨を食う私たちを野蛮人として扱うアメリカ人。
イラクやアフガニスタンで「誤射」だ「誤爆」だと称して女子供を殺しまくっているアメリカ人にそんなことを言われた筋合いは無いのだが、とどのつまり、アカデミー賞も民主党と同じで日本イジメが大好きなのに違いない。

変なところばかり寄せ集めたカットを駆使して「日本人は野蛮だ」なんていう表現の仕方は、ディズニー映画の「パールハーバー」もあっと驚く演出だ。
それこそドキュメンタリーに分類されるのもおかしいものであり、ましてやアカデミー賞という映画賞としては最も権威ある賞を受賞するなんてことは普通の感覚では許されるわけがない。

他人が成功したことを羨むことがあっても、それを避難したり難癖をつけたり、また、逆手に取って儲けようとすることなど日本文化では言語同断。
悔しくて羨ましいけど、「成功」はその人の、あるいはその団体の努力の賜物。
賞賛しなければならないところだ。

ところがアメリカではそうではないらしい。

ビジネスに成功し、文化的にもユニークで人気が出てきた「変なものを食う民族」は許せない。
自分たちより劣等民族と決めつけなければ納得できないに違いない。

自動車世界の王者トヨタにケチを付けるだけでは満足できない。
文化も否定しよう。
かわいいクジラやイルカを食べたり、いじめる日本人は許せない。
でも、僕はわんぱくフリッパーでイルカをこき使ってもかわない。
だって僕はアメリカ人なんだもん!

てなことが、あってはならない。

尤も、トヨタを支援するアメリカ人が少なくないように、コーブを否定するアメリカ人も少なくないことを期待したい。

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