<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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時代考証のメチャクチャな大河ドラマ「龍馬伝」。
その度合いが尋常ではないので、もう笑ってしまって面白い。
龍馬が吉田松陰に会ってしまうのも凄いが、そのうちリンカーンやナポレオン、エリザベス1世などに会ったりしたら、もうバラエティーショーだ。

ところで、先週の龍馬伝「命の値段」。

山本琢磨の命の値段はともかく、呆気に取られたのは千葉重太郎が龍馬に妹さな子をなんとか二人だけにしようとするシーンにひっくり返りそうになった。

場所は千葉家。
龍馬と重太郎、さな子が重太郎がしきりに龍馬とさな子を二人っきりにしようと下手な芝居をしている。
そして席を立つため突然、
「あ、お腹が痛い」
の、白々しい演技。

落語か、これは。

これは落語の「植木屋娘」そのまんま。
一人娘に婿を貰って、本人は早々に隠居を決めたいという親父が、隣のお寺で見習い中の商家の内気な青年を、なんとか娘に添わそうと努力する場面があって、今回の龍馬伝のシーンはそのまんま。
娘と青年がもじもじしているところで、親父がひと言。

「あ、思い出した。」

用事を思い出して席を立ち、青年に娘を襲わせて、
「あ、娘を手込めにしたな。手込めにしたら、うちに婿入りや」
とならせる作戦。
その白々しさがめちゃ面白いネタなのだ。

恐るべし龍馬伝。
ついに龍馬噺に進化した!


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