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「白地に紅く~♪、日の丸染めて♪、嗚呼、美しい、日本の旗は~♪」

と、両手に日の丸の小旗を持って踊らさせられたのは1969年の秋、幼稚園の運動会でのことなのであった。

民主党が政権を奪取してサヨク教育者の多い今日のこと、「日の丸」の歌に合わせて幼稚園児を踊らせたりすると、きっとオツムが左巻きになったモンスター父兄の間から、

「うちの子供に、侵略の象徴『日の丸』を持たせて踊らすなんて言語道断!」

なんて声が出てくるかもわからない。

しかしそこは万博前の話。
昭和一桁生まれを両親に持つ私の世代は「日の丸」への抵抗感は一切なく、むしろホントに「嗚呼、美しい、日本の旗は」な気分でパタパタと旗を振って踊っていたのだった。

もちろん日の丸への愛着心は40年経過した今も変わらない。

ところで、卒業式,入学式のシーズンになると必ず出てくるのが「日の丸」と「君が代」論争。
国旗国歌法案が成立してから、国旗と国歌の悪口はあまり聞かれなくなったものの、それでも日教組が大好きな民主党政権のもと、国旗や国家の悪口がちらほらと聞かれる今日この頃だ。

だいたいオリンピックを見てもわかるように、ホントは国民の大多数が「日の丸」大好きであると、私は信じている。

他の国にはない、非常にシンプルなデザイン。
どちらが上か下か、
どちらが右か左なのか、
分からないくらい簡単なデザイン。
かといって地味かというと、究極の派手さと威厳を持ったデザイン。

それが日の丸だと思う。

この国旗に関する論議にはいささか辟易としていたものだが、よくよく考えてみると、その起源や成り立ち、具体的な歴史の位置づけなどの知識については、これまでほとんど持ち合わせていなかったというのが実情だ。

「幕末に島津斉彬が使ったんだって」

ということぐらい言うのはまだましで、

「あれは土人の戦闘の印だ」

という意見もあり、ほんとに無知なのだ。

吹浦忠正著「知っておきたい日の丸の話」は、そんな日の丸の成り立ちを分かりやすく教えてくれていると同時に、自国の国旗を尊重することは、同時に外国の国旗を尊重することにもつながるということを教えてくれている。
イデオロギーに左右されずに、「礼儀としての国旗の尊重」を優しく教えてくれているのが好ましい。

「日の丸」
ホントに知っておきたい国旗の話が一杯つまった一冊だった。

~「知っておきたい『日の丸』の話~国旗の常識」吹浦忠正著 学研新書~

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