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どこを切っても金太郎、は金太郎飴。
何を演じても長七郎は里見浩太朗。

またまたNHK大河ドラマ「龍馬伝」ネタで恐縮だが、私はこの大河ドラマ。大いなるバラエティショーだと思って楽しむことにしている。
歴史ドラマにしては史実に反している部分があまりにも多いし、時代考証もメッチャクチャ。
かといってちっとも面白くないかといえばそうではなく、例えば香川照之の岩崎弥太郎は壮絶すぎて笑ってしまう。
それに平井加尾の広末涼子は近年になく魅力的だし、桂小五郎の谷原章介は米倉斉加年が作ったイメージを吹き飛ばした。

中でも秀逸なのが里見浩太朗。

北辰一刀流道場の千葉定吉師匠を演じているのだが、どんな格好をしようが、「おい、龍馬」と話そうが、その姿形、話し方、なにからなにまで松平長七郎なのだ。

「長七郎天下御免」以来、里見浩太朗には介さんよりも、長七郎のイメージが固定してしまい、どんなドラマに出演しても、
「あ、長七郎が話している」
というイメージになってしまう。
つまり里見幸太郎は何をやっても長七郎状態になってしまうのだ。

こういう役者さんはほかにもいる。

何をやっても「暴れん坊将軍」な松平健。
何をやっても「寅さん」な故渥美清。
何をやっても「チーボーのパパ」の故石立鉄男。
何をやっても「本郷猛」の藤岡弘。
何をやっても「ダン」な森次浩司。

さらに、こうい役者さんは海外にもいて、

何をやっても「コロンボ」のピーター・フォーク。
何をやっても「ジェームズ・ボンド」のロジャー・ムーア。
何をやっても「ミスター・スポック」のレナード・ニモイ。
何をやっても「ミスター・ビーン」のローワン・アトキンソン。
何をやっても「ジョン・ウェイン」な故ジョン・ウェイン。

などなど。

一般的にスターが多いのだが、それにしても龍馬伝に長七郎。
里見浩太朗の声が「天に代わってこの長七郎が斬る!」と言っているとしかイメージできない。
そんな人、いませんか?

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