<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
宇宙エンタメ前哨基地





久々に福島へ出かけた。
福島県を訪れたの一昨年の今頃以降2年ぶり。
晴れわたる空。
澄み切った空気。
美味い会津地方の郷土料理。

これで空港周辺の気流がよくて、着陸が安定していたらいうこと無いのだが、どういうわけか私が福島県を訪れるとき、福島空港に着陸しようとする飛行機はガタガタと揺れるのだ。
それもかなりの頻度でエアポケットに落っこちる感覚を経験しながら着陸するので、いつもドキドキする。
さらに伊丹空港から利用する飛行機は、昔JALが飛んでいた頃はB767なんかで運行されていたのだが、現在のANAは、外注先のIBEXという小さなエアラインの、それはそれはトラブルが多いことで定評のある「ボンバルディア製」の小さなジェット機で運行されており、気がきではない。

それでも新幹線で大阪から福島まで移動すると5時間はかかったしまうところを、飛行機だとたった70分で到着してしまうし、新幹線より若干だが安価なのでどうしてもボンバルディア機でも飛行機を利用してしまうのだ。

その福島にある福島空港に到着して、何故か今回初めてウルトラマンの銅像に気がついた。
今までなぜ気が付かなかったのか不思議だが、きっと、
1.会社の人が迎えに来ているのに気を取られて気づかなかった。
2.大体はお客さんが大学の教授と一緒に来るので気を使っていて気が付かなかった
のどちらかなのだろう。

今回は、単独でやってきたので気分は観光。
よーし、喜多方ラーメンでも食って帰るか、という気分で降り立ったのだ。
なお、普通にいることが大切と思い、あえて原発事故は無視することにした。

で、気がついたのがターミナル前に立つウルトラマン。
お台場ではガンダムが立っているのだが、ここ福島ではウルトラマンが立っていたのだ。
しかも、悲しいことに私の知らないウルトラマンが立っており、どうせ作るのならウルトラセブンにして欲しいと思ったのは言うまでもない。

「なんでウルトラマンなでしょうね」

大阪に帰るときは得意先の課長と一緒だったので、そんな質問を受けて初めて困惑した。
そんなことは知らなかったのだ。
なんで福島にウルトラマンなのか。

確かに、ウルトラマンだと東北地方の苦境を助けてくれそうな気がするのが、いかにせん怪獣退治は得意でも、震災復興のお手伝いをウルトラマンがどう成し遂げるのか、謎である。
ウルトラマンが地元の小学校にやってきた子どもたちを励ますのか。
そんなのだったら、単なるきぐるみショーの余興ではないか、とおも思った。
政府から予算をふんだくる、という政治的活動もウルトラマンには似合わない。
なんでウルトラマンなのか。

答えは簡単に判明したのであった。
2階ロビーの土産物売り場の前に置かれている怪獣のモニュメントの前に説明が掲示されており、
「ウルトラマンの生みの親、円谷英二はここ福島空港のある須賀川市で1901年誕生した」
というようなことが書かれていて、
「おお、円谷先生は福島県の生まれやったんか!」
と初めて合点がいったのであった。
福島県出身といえば西田敏行しか知らない私が大いに感動したのは言うまでもない。

福島県は特撮の神様の故郷なのであった。

なお、円谷英二が1901年生まれということは、円谷英二はルイ・アームストロングと同い年だったのだともことにも気付いて、全然関係ないながら、2つ同時に感動したのであった。



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