「アベノミクスって、ボク、阿倍野の新しいショッピングモールのことかと思ってたんですよ」
大阪には繁華街がいくつかあって代表的なのが「ミナミ」と「キタ」。
「ミナミ」は難波心斎橋エリアで、こちらは南海電車のなんば駅を中心とした江戸時代から続く繁華街。
道頓堀や宗右衛門町といった江戸時代の娯楽エイリアや戦後発展したアメリカ村もこのエリアだ。
「キタ」は梅田エリアで、こちらは阪急阪神の梅田駅とJR大阪駅を中心とした、どちらかというと明治後開けた繁華街。
北新地、茶屋町、今週末にオープンするグランフロントなんかがこのエリアだ。
東京には遠く及ばないが、第二の中心都市である大阪には他にもいくつかの大繁華街がある。
「京橋」「江坂」「上本町」
と点々としているが、キタ、ミナミに次ぐ大きな繁華街が「天王寺」。
JR線天王寺駅と近鉄線あべの橋駅が中心になったエリアで、広く数えると通天閣のある新世界もこのエリアに含まれる。
この天王寺。
別名阿倍野。
国道25号線を挟んで北側に天王寺駅があって、南側にあべの橋駅があり、当然住所も天王寺駅が天王寺区、あべの橋駅が阿倍野区になる。
このあたり、個々数年ミナミを追い越しそうなくらい発展を遂げる繁華街に成長している。
もともと梅田が阪急村といわれるくらい阪急関連のショッピング施設が集まっていたのだが、阿倍野は近鉄村と言っていいぐらい近鉄関連の施設が集まっていた。
そこへ一昨年、東急グループのキューズモールがオープンし激戦化。
キューズモールの中に何故か渋谷109が入っており、
「なんで天王寺が渋谷やねん」
という関西人の疑問に応えることもなく、コテコテした109にティーンエイジを中心に多くの買い物客が集まっている。
そこへビルとしては日本一の高さを誇る阿倍野ハルカスが完成に近づき、ますます注目度が集まっている。
そんなところに流行語「アベノミクス」が広まってきたわけだから、政治経済にあまり関心がないと、冒頭のセリフがホントに出てくるのも無理は無い。
アベノミクス。
でも、冗談を本気でやってしまう大阪なので、アベノミクスってモールができても不思議ではないところが、リアリティ溢れるあゝ勘違いなのだ。
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