三越伊勢丹が大阪では大苦戦をしていて駅を挟んだ反対側にある阪急百貨店は絶好調というニュースは、ビジネスには工夫が必要だということを改めて認識させる記事なのであった。
で、今日は4月1日。
新年度の始まりで、どこの会社でも1人や2人は新入社員が入ってくる。
うちの会社にも入ってくるようだが、正直関係ないのでどうでもいい。
多くの会社ではその新人君たちを本社のある東京や大阪に集めて研修を受けさせるという方法をとっている。
どうでもいい私の会社のような中小企業でも本社に集めて研修を行うのだ。
問題はその研修が終わってから。
職種に応じてそれぞれの部署のある拠点に配属させられるのだが、私は営業職希望の新人君は絶対に首都圏に配属してはいけないと思っている。
名古屋や福岡、広島なんかもいいかもしれないが、できれば関西が理想的だと思っているのだ。
で、なぜ関西なのか。
その回答が昨日のブログ、三越伊勢丹の苦戦と阪急梅田本店の絶好調の違いに答えがあるのだ。
色々な地区で営業職を経験した人には、即理解していただけることと思うのだが、首都圏の営業は実はラクすぎて修行にならない。
黙っていても注文が舞い込んでくるほど、忙しい。
こんな仕事したくない、と仕事を選ぶことのできる余裕が有るのが首都圏だ。
だから首都圏のフリーターの皆さんは勘違いして、
「この仕事はボク的には、やるべき内容じゃないので、辞めます」
と自分が生まれながらの天才かなんかと思い込んでいる発言をする人が多い。
こういう自称天才の皆さんはビンボーならまだいいが某大手タイヤメーカー一族の元首相のYHさんのような天才を自覚する人は、天災に発展する可能性もあるので注意が必要だ。
これに対して大阪を長とするその他大勢の地方は、注文を勝ち取るためにはかなりの修行や工夫が必要になる。
なんといても限られたパイを大勢で奪いあうので生存競争が厳しい。
それにスタッフ数も限られるので、しなければならない仕事も多岐にわたる。
例えばメーカーなら営業職であっても技術を覚えなければならない。
いざという時頼りになるのは自分だけ、なんてことも少なくないので修理、組立、問い合わせ、などなどすべて自分で処理しなければなたないスキルがいる。
これと比べて東京はというと、営業マンは営業活動だけに徹していればよろしく、技術面は技術スタッフが対応してくれる。
注文の入力も専属のアシスタントがやってくれる。
地方では自分で入力大変だ。
その結果何が起こるかというと、創意工夫することが無くなり、製品知識も地方の担当者よりも少なくなる。
その実、首都圏という重要エリアに勤務できるので出世は早く給料も良くなる。
「あ、努力しなくてもいいのかな」
なんて勘違いをするものまで出てくる。
結果、勘違いフリーターが増えることになるのだ。
その点、地方で鍛えられた営業マンは強い。
そんじょそこらの首都圏経験者では勝つことはかなわないのだ。
なお、地方で鍛えられた営業マンが首都圏に来ると都会の雑踏に飲まれる危険せいがあるので、地方でも大阪なら都会の雑踏と厳しい競争の両方が揃っており、理想的な地獄を体験できるので有意義といえるだろう。
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