アベノミクスの勘違いの話を聞いてほどない頃、大阪駅で、これまた勘違いを目撃することになった。
大阪駅がリニューアルして2年ほどが経過。
今日はその北側にグランフロント大阪というビジネス、アカデミー、ショッピングが渾然一体になった施設がオープンする。
中でもナレッジ・キャピタルは大阪の大手企業数社が合同して設立した知のイノベーション施設。
大阪大学をはじめ海外からも一流の大学や研究機関が入っているし、大手企業だけではなく、中小、個人と関西から革命を起こそうという心意気のある機関や人々が集う場所だ。
首都圏でもない試みなので、注目度はかなり高い。
で、その事件はこのナレッジとは関係ない場所と話題で起こった。
その時私は、神戸の須磨区へ向かうため姫路行きの新快速電車に乗ったところだった。
その北隣のホームには京都方面に向かう電車が入ってきたのだが、近くにいたオッサンが一言、
「トンガ、ってどこや?」
トンガ。
南太平洋に浮かぶリゾートアイランド、だったような気がするのだが。
子供の頃はトンガと聞けば、なんとなく冒険漫画に出てくる舞台だったような気がするのが、何がトンガなのか。
で、その人が見ている視線の方をみてみると、そこには新快速電車が停車していて、行き先表示に「敦賀」とある。
福井県敦賀。
京阪神を走るJRの新快速は圧倒的な速さで私鉄を鎮圧。
例えば大阪から京都は阪急、京阪では45~50分かかるのに対し、JR新快速は30分。
大阪~神戸三ノ宮は阪急、阪神では30~40分かかるのに対し、JR新快速は25分。
正直、JRの中でも特急よりも早かったりするすぐれものだ。
そのため結構長距離を走る。
西は播州赤穂から東は米原、敦賀まで。
3年ほど前は西は岡山まで走ったことがあったらしいが、利用者が少なかったので打ち切ったのだという。
ここで問題のなが敦賀。
ドアのものとに立つオッサンは「敦賀」を「トンガ」と読んでいたのだ。
確かに莫高窟で有名な中国の「敦煌」は「とんこう」と読む。
だから「敦賀」も「とんが」なのか。
なるほど、と思いながらも福井県の知名度を上げる広報は原発頼みではダメなんちゃう、と少なからず感じたあゝ勘違いなのであった。
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