<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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今年のお正月は喪中のため、自宅でおとなしくしていようとしていたのだが、気がついてみると神社仏閣にお参りしない以外は、例年の正月の過ごし方と全く同じなのであった。
まず、元日は堺市内にある私の実家へ行きお雑煮をいただいた。
私の家は家内側の要因で喪中であったため、実家では喪中ではなく普通にお正月。
お屠蘇もいただいた。
それもたっぷりなのであった。
朝からお屠蘇という酒を頂戴できるのは、子供の頃からありがたい日本の風習だと思っている。

私は初めてお正月でお酒を飲んだのは記憶にあるのは幼稚園の時で、父の酒坏に3分の1ぐらいの量をもらって、
「美味しい」
と言った。
大人たちは驚いたが、私は正直美味しいと思ったのであった。
ちなみにビールは小学生の時に少しなめさせてもらったが、
「苦い~~~~~~~」
となって、ちっとも美味しいとは思わなかった。
私は日本酒党の子供なのであった。

今では日本酒、ビールがメインでたまに他の酒を飲む。

当然お正月は両方の酒を朝から楽しむ特権がすべての日本人にあり、ここでほろ酔い加減で近くのお宮さんにお参りするのだが、そこは今年は叶わずであった。

高1の娘は喪中であっても御神籤だけは引きたいという願いを持っていたが、
「高校生なんやから、それくらい我慢しなさい」
と窘めた。
その窘められた娘の希望が叶ったのは2日。
グランフロント大阪を訪れた時であった。

グランフロントを訪れたのはナレッジキャピタルのイベントスペースで開催されていたチョコレート展を見たかったのと、若干の買い物をしたかったからだった。
私は雑踏が嫌いなので正月セールの人気ショッピングゾーンへ行くことは躊躇されるのだが、カミさんと娘に促されて出かける羽目に陥ったのであった。

チョコレート展は東京でヒットした展示会の大阪版で、チョコレートの歴史や製造工程などを学べる展示会。
チョコレートを山ほど食べられる展示会と思っていた娘はいささか失望の感が漂ったのであったが、最後にあるチョコレート販売のコーナーでお気に入りのチョコやグッズを購入して機嫌は多少持ち直したのであった。
そもそもチョコレート展へ行くとチョコレートぐらい食べさせてくれるだろう、と思っていたのは娘だけではなかった。
私も思っていたのだ。
しかし、真面目な見ることがメインの展示会であり、娘が失望する姿を見ながら、「いい加減にしなさい」と言っていた私も失望していたのであった。
カミさんが知ると笑われるところであった。

チョコレートの原料のカカオが昨年は非常に高騰し、かつ円安の煽りを受けてチョコの価格がみるみる値上がりしたのだったが、カカオが非常に作りにくい豆であることを今回初めて知った。
カカオはアメリカ大陸原産で、それをスペイン人がインディオから命と一緒にむしりとり、ヨーロッパに持ち帰りそれが世界に広まったのだという。
滋養によく、最初は薬代わり。
高級であることはもちろんのこと、チョコレートではなかったのだ。
カカオがチョコになったのは19世紀。
この件は他の本で読んで知っていたのだが、その時も高級な食べ物だった。

お正月ということで、「お年玉」としてチョコレートを一個頂いたのが、この展示会の最大の喜びだったかもしれない。
そんな地味な展示会だった。

で、娘の御神籤の夢が叶ったのは、そのあとでパナソニックスクエアに行った時であった。
凄い混雑の中、パナソニックスクエアのフードコートでお茶休憩しようとしたら、ショールームの中で巫女さんが無料の御神籤をしていたのであった。
娘は神社ないんやから、大丈夫とばかり御神籤を引くため列に並んだ。
で、引いてきた所、
「半吉」
中途半端なのであった。
パナソニックでのみくじなので、大吉「4Kテレビ」とか、中吉「DVDレコーダー」とか、超大吉「システムキッチン」とか当たるのではないかと思ったのだが、そんなことは絶対なく余興的な御神籤なのであった。

買い物は大混雑のなか、全商品50%のGAPでそこそこ買い込み、帰路についたのであった。

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