<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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テレワークということでテレビ会議の機会が増えた人も多いことだろう。
自宅でPCの画面に向かって色んな人と会話を交わしている光景が想像されて一昔前のSF映画みたいだ。
実は私は3年前に脱サラしてから最初に取引をしてくださったお客さんが東京に担当部門があったこともありFACE TIMEを使ってやり取りをしていた。
お客さんもそういうことに手慣れたオフィスメーカーだったこともある。

PCの画面越しに、
「お世話になります」
「じゃ、始めましょうか」
「そうしましょう」
「さっきメールで資料を送ったんですけど、見られます?」
「大丈夫です」
てな具合に。

直接ミーティングを実施するため大阪〜東京を往復するとどうしても交通費で3万円近くもかかってしまうのでFACE TIMEの安直さに結構助けられることになった。

仕事場は娘とシェアをした。
居間で仕事をしたりすると家の中を暴露することにもなったしまいあまりよろしくない。
幸いに受験が終わったばかりの娘は父親が脱サラをして自宅で仕事をすることを悪しとせずシェアを許してくれたのだった。
私は壁を背にしてデスクを設置してその上にiMacを設置。
その背にした壁が白いクロスが貼られていてテレビ会議の背景としては申し分なしなのであった。
仕事時間である日中は娘も大学へ行っていて私一人仕事に集中することができた。

問題は服装なのであった。

自宅とはいえまさかTシャツ姿で会議に出るわけにいかず、かといってネクタイ締めてスーツを着るのもなんだかバカバカしい。
そこで選んだのはカジュアルで気の利い白いコットンのシャツだった。
これはカミさんの評判も良かった。
普段着にしてもいいし、工業デザイン系のお仕事をする人としても、ま、まずくはないファッションだった。
ということで私はその服装で毎回打ち合わせに臨んで円滑に職務をこなしていたのだった。

ただし上半身しか写らないということもあり下はいい加減だった。

上半身はバチッと決めていたものの夏だったこともあり下半身は半ズボン、娘が留守にしていることを良いことに時にはパンツ一丁というときもあった。
が決してバレることはなかったのだ。
当たり前だ。
注意点は一つだけ。
話している途中で立ち上がらないこと。

今、在宅勤務でテレビ会議というパターンも少なくない。
世間ではどれぐらいの人が往年のコント55号のコントよろしく上だけバチッと決めて下半身をパンツ一丁で会議に臨んでいるのか。
大いに知りたいところだ。


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