米国籍の真鍋淑郎プリンストン大学上席研究員がノーベル物理学賞を授賞したことは新聞の第一面、テレビのトップニュースで伝えられた。
「ああ、また日本人がノーベル賞を穫ったのね」
と感動している人も多いことだろう。
このアメリカ人になってしまってアメリカの研究機関で研究し、ノーベル賞を受賞した元日本人はトップで扱う。
でも、あなたご存知ですか?
日本で研究している北海道大学の特任教授がノーベル化学賞を授賞していることを、ですけど。
少々仕事が忙しくてバタバタしているうちにニュースを見逃した、というのとはちょっと違う。
大きな記事としては扱われず、私はこのビッグニュースをFBでFB友達の一人が大きく採り上げていたことで初めて知ったのであった。
ノーベル化学賞を授賞したのは北海道大学特任教授のベンジャミン・リスト先生。
ドイツ人ではあるものの、長らく日本で研究活動を行っている科学者だ。
これは大いに名誉なことであって真鍋博士と同様に大きく扱って然るべきビックニュース。
もしかすると札幌では大きく報道されているのかもしれないが、私の住む大阪ではテレビで採り上げられているのを未だ見たことがない。
北海道大学のウェブサイトを見てみると当然のようにトップに「ベンジャミン・リスト先生 ノーベル化学賞授賞 お祝い申し上げます」と出てくる。
なぜ、我が国のマスメディアにそれができないのか。
日頃「日本はもっと国際化しないといけないね」と叫んでいるのはマスメディアなのに、国際化されていないことがはっきりした。
非常に民族主義的マスメディアなのだ。
もしかするとお隣のアジアの盲腸の国の人がノーベル賞をとるようなことがあれば騒ぐのだろうか。
民族主義なのでそういうことは大いに有り得るかもしれない、と思った。