<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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現在のJR加茂駅は他の大阪近郊の駅と同じように自動改札があり、複数本のプラットホームがあり、駅前にはそこそこ立派なロータリーがあった。
上り下りとも単線ということを除くと普通の駅なのだが、問題はかなりのローカルな位置にあるためコンビニや売店がない。

「ペットボトルを買おうと思っていたんですけど」

とハイキングの出発地点で飲み物を確保しようとしていたあるメンバーさんは困惑の様子。
コロナのこともあるので、できれば自販機では買いたくないので、

「歩いているうちにコンビニかお店ぐらいあるだろう」

ということでそのまま出発することになったのだった。

加茂駅は大仏鉄道遺構巡りの出発点として最近は利用されているが、そもそもハイキングでなら当尾の里の玄関口でもあり昔から利用者は少なくない。
土門拳の写真で有名な浄瑠璃寺もここ当尾にある。
11世紀の創建であと25年ほどで1000年を迎える。
紅葉が有名で学生時代に私も原チャリで大阪の堺から3時間かけて写真撮影に来たことがある。
学生身分なので思ったような写真は撮れず、今そのフィルムを見ても、
「なんじゃい、これは。これでも芸大生か?」
と自分自身の力量のなさにに残念な気分になったりする出来具合でもある。
ちなみに三重塔は国宝。
その他国宝、重文が数多あるお寺さんで、1人でボーと参拝するのは観光シーズンに訪れてはいけないお寺でもある。

なお、大仏鉄道同様に奈良の浄瑠璃寺と思ってしまいがちだが、住所は京都府である。

加茂駅の駅前には大仏鉄道の遺構はまったくなく、あるのはハイキングコースを案内する道標だけ。
そこには「大仏鉄道 〇〇遺構跡→」とか書かれていて迷子になることはなさそうである。
大仏鉄道はどの方向からこの加茂駅に接続していたのだろう。
興味あるとこだが、駅前の街道や線路沿いにはそれらしい痕跡はない。

ともかく道標に沿ってあるき始めることにした。

つづく



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