賭銭無の「週末はPhoto一息」

賭ける銭無しに陥った競馬から、カメラを趣味にして6年目で退社。“週末”が“いつでも”になりましたがタイトルはそのままで。

ツバキ 熊の灘(くまのなだ)

2013年05月18日 | 椿・サザンカ
町田市の薬師池公園・椿園のデータから、ブログに載せていなかった6種。

  
「熊の灘(くまのなだ)」。
濃い紅の一重で平開咲き、雄しべの葯は変形・弁化、中~大輪。花期3~4月。
太神楽の実生だそうですが見た目はずいぶん違います。撮影は2011年4月2日。

  
「桜司(さくらつかさ)」。2010年2月20日と2011年4月2日の撮影。
淡桃色の一重、平開咲き、梅芯の中輪。花期は3~4月。1958年肥後椿協会に登録。

  
「春霞(はるがすみ)」。
淡交社刊の「新装版 日本の椿花」に「春霞」が載っていて
“桃地に紅色の弁脈や白覆輪が入る一重、平開咲き、輪芯の中輪”とありますが、
写真を見比べると全く違う品種のようです。撮影は2010年4月3日。

  
「胡蝶の舞(こちょうのまい)」。2011年4月24日に撮影。
検索したところ“鮮紅、牡丹咲、割しべ、中輪”という「小蝶の舞」がありました。
名前の漢字も花色も違うのでこれも別物でしょうね。

  
「染絹(そめぎぬ)」。撮影は2010年3月20日。
桃色の底白、一重、筒咲き、筒しべの小~中輪、母樹不明の実生、1994年仲村訥郎氏発表。
上に載せた「春霞」「胡蝶の舞」はもしかしたら仲村氏の作出したものかも知れないですね。

  
最後に「鉄車(てつぐるま)」。
極淡桃の一重、筒咲き、筒しべの小輪。花期は11~3月。2009年1月10日に撮ったきり。

サクラソウ 朱鷺の雛(ときのひな)

2013年05月17日 | サクラソウ(桜草)
4月23日の川崎市緑化センター「サクラソウ展」から6種。
今年のサクラソウはこれでおしまいです。
  
「朱鷺の雛」。花色は表が純白、裏は淡い鴇色。広桜弁の掴み咲き、大輪。


「窈寵(ようちょう)」は表が白、裏が紫紅色筋入り。元細桜弁の掴み咲きで中輪。
窈寵とは“美しくしとやかなさま。上品で奥ゆかしいさま”のこと。花の傷みがちょっと残念。


「東雲(しののめ)」。表が内白、裏が桃紫。広浅かがり弁の掴み咲き、大輪。

  
「初姿(はつすがた)」。表が純白、裏は桃色に白斑。元細微かがり弁、掴み垂れ咲きの大輪。

  
「白鷺(しらさぎ)」は表裏ともに白色。深かがり広弁の采配咲きで中輪。
花の汚れと傷みが惜しまれます。


「小田巻(おだまき)」。表が紅目白、裏は紅色。浅かがり弁の采配咲き、大輪。

シャクヤク 花籠(はなかご)

2013年05月16日 | 牡丹
5月14日の町田ぼたん園から、シャクヤクを。

「花籠(はなかご)」。桃色の万重咲き大輪。花弁の先はやや色が淡い。


やや黒味を帯びた濃紅色の「レッドチャーム」。

  
「ファーストアライバル」。一瞬、牡丹かと思ったのですが時期的にシャクヤクでしょうね。


こちらも牡丹のような「コーラルルイス」。

  
「シザレア」は朱緋赤を含む鮮矢かな桃色の丸弁八重咲き。

  
「カンサス」。


  
「ヘンリーボックストース」。


写っていたタグからは「~リームーン」しか読み取れずネットで検索。
どうやら「プレアリームーン」じゃないかと。


タグの「カナリー」に二重線が引かれ、その横に芍薬と書かれていました。

以上、品種の説明が分からないものを含め一気に9種。
今年の町田ぼたん園の花は今回で終わりとします。



ツバキ 五大州(ごだいしゅう)

2013年05月15日 | 椿・サザンカ
町田市の薬師池公園・椿園のデータから、ブログに載せていなかった5種。
  
「五大州(ごだいしゅう)」。撮影は2011年4月2日と2010年4月3日。
紅色の牡丹咲きで中輪。花期は3~4月。
一重の花がいくつも重なっているような特異な花形をしている。

  
「波多野(はたの)」。2009年3月29日と2011年5月4日の撮影。
濃紅色で八重~牡丹咲きの中~大輪。雄しべは少ない。花期は4月。

  
「大唐子絞(おおからこしぼり)」。
ハス田を上がって東屋から自由民権の鐘へ向かう萩のトンネル横の目立つところにあるのですが
肝心の品種データが見つかりませんでした。撮影は今年4月6日と2010年3月14日。

  
「絞唐子(しぼりからこ)」。
白地に紅色の縦絞りが入る一重、唐子咲きの中輪。花期は3~4月。
今年3月16日と2010年4月3日に撮影したこの2輪だけしかデータはありません。

  
2011年4月2日に撮影した「権堂絞(ごんどうしぼり)」。
淡桃地に桃紅色の小絞りと吹っ掛け絞りが入る八重~牡丹咲き、有香の大輪。花期は11~4月。

サクラソウ 初日野(はつひの)

2013年05月14日 | サクラソウ(桜草)
4月23日の川崎市緑化センター「サクラソウ展」から5種。
  
「初日野」。花色は表裏ともに濃紅色で広桜弁の平受け咲き。花の大きさは中輪。

  
「千鳥遊(ちどりあそび)」。
表が濃紫紅ぼかしで裏は淡紫紅色。広かがり弁の平受け咲き、中輪。

  
「白鷹(はくたか)」。表が白、裏は極薄紅色。重ね弁の平受け咲き、中輪。

  
「南京小桜(なんきんこざくら)」。表裏とも紅爪白。梅弁の受け咲き、小輪。

  
「匂う梅」。表裏ともに鴇色地に紅絞り。梅弁の受け咲き、小輪。

雷海飛虹(らいかいひこう)

2013年05月13日 | 牡丹
4月17日の町田ぼたん園から中国品種を2種。

「雷海飛虹(らいかいひこう)」は園内2カ所にありました。
  
花弁基部の黒紫の斑紋が大きい紫斑牡丹と説明プレートにありました。

  
4カ所で咲いていたのが「ほー飛羽(ほーひーふー)」。
「ほー」は“まだれ”(麻の部首)に“龍”。文字化けしましたので写真の名札を参照してください。
  
こちらの2輪と上の花とは雰囲気がちょっと違う気がしますけれども、
説明プレートがなかったので特徴などは分かりません。



ツバキ 春の粧(はるのよそおい)

2013年05月12日 | 椿・サザンカ
このところ、ツバキ、牡丹、サクラソウと順繰りに載せています。
前回のツバキは、過去に撮影していたデータから、ブログに載せていなかったツバキを
横浜市のこどもの国・椿の森と川崎市緑化センターから4種紹介しました。
今回は町田市の薬師池公園・椿園から4種。
前日のサクラソウで最後に載せたのは「春の装」で、今日の最初は
  
「春の粧」。ツバキのほうは化粧の“粧”で“よそおい”です。
桃紅色の八重~蓮華咲き、細弁でユキ芯の中輪。花期は3~4月。新潟産 。
撮影は2009年3月15日と今年3月16日。

  
「盛装」。こちらは“装”ですが“よそおい”つながりで。2枚とも2009年3月29日に撮影。
淡桃色の牡丹~獅子咲き、散しべの中輪。花期は4~5月。ユキツバキ系で新潟産。

  
「なれそめ」。盛装といえば結婚式。新郎新婦の紹介スピーチ“お二人のなれそめは~”から。
桃地に時に白斑が入る八重~抱え咲きの中輪。花期3~4月。新潟産。
雄しべは少なく弁化する。2009年4月11日と2010年4月3日の撮影。

  
「蕊(しべ)なし佗助」は2010年4月3日と2011年4月2日に撮影したもの。
紫色を帯びた桃紅色の一重、筒~ラッパ咲きの小輪。花期は3~4月。
雌しべはあるが雄しべは退化し痕跡だけで「女護ケ島(にょごがしま)」などとも呼ばれる。
江戸期からある古種のワビスケツバキだが1966年に改名された。
「なれそめ」の雄しべは少なく→雄しべは退化で、むりやりつなげました。

サクラソウ 母の恵

2013年05月11日 | サクラソウ(桜草)
4月23日の川崎市緑化センター「サクラソウ展」から5種。

  
明日が母の日ということで、まずは「母の恵」。この日は3鉢展示されていました。
表の色が酔白底桃で裏が淡桃、細桜弁の浅盃咲きで中輪。

  
「朝日」は表裏ともに濃紅色、深かがり弁の浅盃咲きで中輪。
2枚目の「太平楽」は表が底白、裏は薄紅。広桜弁の浅盃咲き、大輪。


「飛鳥川」は表が白色、裏は桃色ぼかし。広桜弁の浅抱え咲き、中輪。


「春の装」。表が白、裏は紫、広桜弁の浅抱え咲きで大輪。

町田ぼたん園 趙粉(ちょうふん)

2013年05月10日 | 牡丹
4月17日の町田ぼたん園から中国品種を2種。
4月30日に行ったときは前回載せた「緑香球」以外の中国牡丹は花が終わっていました。
  
淡桃色の「趙粉」は盛上がり咲きの大輪。
  
こちらは2010年4月25日に撮っていたものですが、中国牡丹を代表する花の一つだというのに、
ブログに載せるのを忘れていたようです。

  
「黒花魁(こっかかい)」。
ぼたん園の名札は“こっかかい”。ところが、前に置かれた品種説明のプレートは“くろおいらん”。
  
この日、園内4カ所で「黒花魁」を撮ったのですが、2カ所は名札も“くろおいらん”でした。
半八重から八重咲きのミステリアスな花色が美しい中国品種(説明プレートから)

なお、日本ぼたん協会のHPには「黒花塊(こっかかい Hei Hua Kui)」というのがあり、この品種じゃないかと思うのですが…。(魁→塊)
でも、花の名前としては塊よりは魁のほうがいいですよね。

ツバキ 筑紫の誉(ちくしのほまれ)

2013年05月09日 | 椿・サザンカ
過去に撮影していたデータから、ブログに載せていなかったツバキを4種。

  
2009年4月4日に横浜市のこどもの国・椿の森で撮ったきりの「筑紫の誉」。
淡桃色の八重~牡丹咲き、割~散しべの大輪。花期は4月。
筒しべの八重咲きから散しべが旗弁化して牡丹咲きや獅子咲きなど、花形に変化が多い。


「玉のかんざし」のデータは、こどもの国で2009年3月21日に撮ったこの1枚だけ。
赤地に白覆輪の八重咲き、筒しべの中輪。「玉之浦」の実生。

  
「大仙(だいせん)」は今年4月5日と2010年3月28日の川崎市緑化センターで撮影。
朱紅色の八重~平開咲き、ユキ芯の中輪。花期は11~3月。

2009年3月28日には多くの「大仙」を撮っていたのですが何故か載せていませんでした。

  
緑化センターからもう1種「灌花絞」。
2009年3月20日に向きを変えて撮ったこの1輪以来見かけていません。
白地に紅色の縦絞りがわずかに入る牡丹咲きの中輪。花期は3~4月。
1879年の伊藤椿花集に記載された古品種。

サクラソウ 鏡帛(かがみかけ)

2013年05月08日 | サクラソウ(桜草)
4月23日の川崎市緑化センター「サクラソウ展」から5種。

  
「鏡帛(かがみかけ)」。表が白色で裏が桃色のかがり弁。抱え咲きの中輪。

  
緑化センターの名札は「金鶏鳥」ですが、手に入れたデータは「錦鶏鳥(きんけいちょう)」となっています。
花弁は表が白色、裏が紅色の深かがり広。浅抱え咲きの大輪。類似花に「錦葉集」

  
「御幸(みゆき)」と「高根の雪」。
「御幸」は表が紅目白、裏が紅色の桜弁。浅抱え咲きの大輪。類似に「日の丸」、「入野の都」。
「高根の雪」は表裏ともに白の広桜弁で、狂い抱え咲きの巨大輪。類似に「芙蓉」

  
今回の最後は「若藤」。花弁は表が白、裏が青紫の浅かがり広。抱え咲きの大輪。

町田ぼたん園 緑香球(りょっかきゅう)

2013年05月07日 | 牡丹
4月30日の町田ぼたん園から。
  
中国牡丹の「緑香球」。
ぼたん園では“りょっかきゅう”ですが、日本ぼたん協会のHPでの読みは“りゅうこうきゅう”となっています。
  
名前の通り咲き始めはキャベツのような緑色の玉で、咲き進むと淡いピンクになるようです。
開いていた花は葉に隠れ気味なので、2枚目は4月17日に別の区画で咲いていたものを。

  
白色の大輪「中生白」は詳しいデータが見つかりませんでした。

もう一輪もアップで。

  
「御国の曙」は説明プレートがありましたのでそれを引用。
御国の旗の枝変わり。細めの弁端が鋸歯状に切れ込む。晩生咲き、樹勢弱。奈良・染井孝熙作出。

ツバキ 黄覆輪弁天

2013年05月06日 | 椿・サザンカ
過去のデータからブログ未掲載だった変わり葉のツバキを4種。

「黄覆輪弁天」は町田市の薬師池公園・椿園で2011年4月2日に撮影。
桃紅色の一重、筒~ラッパ咲き、筒しべの小~中輪。花期は3~4月。
花弁にしわや縮れが目立つ程度の何の変哲もない花だが、葉は珍しい黄覆輪の錦葉。
1859年の「椿伊呂波名寄色附」に記載された江戸期からの古種。

2011年2月26日に神代植物公園で撮影した「桜葉源氏」。
白~淡桃地に紅色と淡紅色の縦~小絞が入る千重咲きの大輪。花期は3~4月。
葉の形や鋸歯が桜の葉に似る。枝変わりで桃地に不明瞭な白覆輪花や桃紅色のものが出る。
私が撮ったのは枝変わりのほうですね。こちらも上記の「椿伊呂波名寄色附」記載の江戸古種。


「白牡丹咲錦魚葉椿」。2010年4月17日、町田市の薬師池公園・椿園で撮影
白色の牡丹~獅子咲き、散りしべの大輪。花期は4月。
一重咲きの多い錦魚葉ツバキの中では珍しい牡丹咲きの大輪。


「赤八重錦魚葉椿」。桃赤色の八重~牡丹咲き、筒~割しべの中輪。花期は3~4月 。
横浜市のこどもの国・椿の森で2010年3月13日に撮影。

サクラソウ 花車

2013年05月05日 | サクラソウ(桜草)
4月23日の川崎市緑化センター「サクラソウ展」から3種。
  
最初に「花車」。表の花色が曙白で裏が桃、花弁の形は広桜で浅抱え咲きの大輪。

  
「隠れ蓑」は表が底曙白で裏が桃、深かがり弁の深抱え咲き、大輪。
類似花として「泥中の玉」「花孔雀」など。

  
「甘えん坊」は品種データが見つかりませんでした。

町田ぼたん園 大正の誇

2013年05月04日 | 牡丹
4月30日は町田ぼたん園を再訪。
園に入ってまもなく雨がパラつき、駆け足で回りそそくさと退散。
前回とは咲いている顔ぶれがだいぶ変わっていて中国系の牡丹はほとんど終わっていました。
この日新規に撮影した3品種を紹介します。
  
園内の4カ所で咲いていたのが「大正の誇」。それぞれから1枚ずつ。
以前載せたような気がしましたが、それは「昭和の誇」のほうでした
  
「大正の誇」は純紫色の千重咲きで花の大きさは中輪。

  
「八重桜」。咲き出しは桜色よりやや濃く、後に桜色。八重咲きの大輪。

  
「冬物語」。園内2カ所で撮影、それぞれ1枚ずつを紹介。
名前からは寒牡丹になるのでしょうが詳しいことは不明。