A timely utterance gave that thought relief, ときの歌は君
secret talk24 寝覚月の記憶―dead of night
銀色の波が尾根なびく、九月が来た。
九月は自分に特別な月、それくらい記憶あふれる。
「…憶えてるかな周太?」
ひとりごと唇に風なびく。
谷から吹き上げ髪ひるがえす、汗ばんだ額そっと冷やされる。
あわい汗と乾いた甘い香、夏とは違う風に昔の9月が響きだす。
『こっちもシフト分かる、』
君と初めての九月、最初に君がくれた言葉。
あんな台詞ありふれている、それなのに忘れられないのは「君」だから。
「きっと憶えていないよな?」
微笑んで前髪かきあげて、風そっと額ふれる。
冷涼しずかに肌なじむ、もう秋ふる森は黄葉ゆれる。
【引用詩文:William Wordsworth「Intimations of Immortality from Recollections of Early Childhood」】
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宮田@第85話+XX日
secret talk24 寝覚月の記憶―dead of night
銀色の波が尾根なびく、九月が来た。
九月は自分に特別な月、それくらい記憶あふれる。
「…憶えてるかな周太?」
ひとりごと唇に風なびく。
谷から吹き上げ髪ひるがえす、汗ばんだ額そっと冷やされる。
あわい汗と乾いた甘い香、夏とは違う風に昔の9月が響きだす。
『こっちもシフト分かる、』
君と初めての九月、最初に君がくれた言葉。
あんな台詞ありふれている、それなのに忘れられないのは「君」だから。
「きっと憶えていないよな?」
微笑んで前髪かきあげて、風そっと額ふれる。
冷涼しずかに肌なじむ、もう秋ふる森は黄葉ゆれる。
【引用詩文:William Wordsworth「Intimations of Immortality from Recollections of Early Childhood」】
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