門を出た先は、
secret talk68 安穏act.5 ―dead of night
スーツで門を出る、今は週一回の習慣。
その隣が君であることは、自分の幸運。
「お?今日も宮田、湯原と一緒かよ、」
ほら、同期の声が笑いかけてくる。
なにげない貌の「一緒なんだ」がうれしくて、英二は素直に笑った。
「そうだよ関根?今日は俺、湯原の家で世話になるんだ、」
事実ただ笑いかけて鼓動、ふくらむ熱やわらかい。
なんだろう?初めての感覚に健やかな日焼ほころんだ。
「へえ、愉しそうじゃねえか。騒いで迷惑かけんなよ?」
「騒がないって、」
笑い返しながら瞳の端、隣の頬やわらかに染まる。
また赤くなる横顔もっと見たい、想い笑いかけた。
「な?俺そんな騒がないって湯原は知ってるだろ?」
友達と騒ぐことも愉しい、でも穏やかな静謐が慕わしい。
だから隣にいたい相手は瞬きひとつ、長い睫ゆるく見あげた。
「ん、…でもうるさい時もあるな」
あ、これ冗談かな?
―分かりにくいけど、湯原の精一杯かも?
いつも不愛想、真面目くさった貌。
ようするに無表情だった君、それがこんなこと言ってくれる。
※校正中
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英二23歳side story追伸@第6話 木洩日
secret talk68 安穏act.5 ―dead of night
スーツで門を出る、今は週一回の習慣。
その隣が君であることは、自分の幸運。
「お?今日も宮田、湯原と一緒かよ、」
ほら、同期の声が笑いかけてくる。
なにげない貌の「一緒なんだ」がうれしくて、英二は素直に笑った。
「そうだよ関根?今日は俺、湯原の家で世話になるんだ、」
事実ただ笑いかけて鼓動、ふくらむ熱やわらかい。
なんだろう?初めての感覚に健やかな日焼ほころんだ。
「へえ、愉しそうじゃねえか。騒いで迷惑かけんなよ?」
「騒がないって、」
笑い返しながら瞳の端、隣の頬やわらかに染まる。
また赤くなる横顔もっと見たい、想い笑いかけた。
「な?俺そんな騒がないって湯原は知ってるだろ?」
友達と騒ぐことも愉しい、でも穏やかな静謐が慕わしい。
だから隣にいたい相手は瞬きひとつ、長い睫ゆるく見あげた。
「ん、…でもうるさい時もあるな」
あ、これ冗談かな?
―分かりにくいけど、湯原の精一杯かも?
いつも不愛想、真面目くさった貌。
ようするに無表情だった君、それがこんなこと言ってくれる。
※校正中
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