萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

山岳点景:不尽、最高峰の雪

2014-01-01 09:30:00 | 写真:山岳点景
悠久の雪



山岳点景:不尽、最高峰の雪

田兒の浦従 打ち出て見れば 真白衣 不盡の高嶺に 雪は零り家留   山部宿禰赤人
たごのうらゆ うちいでてみれば ましろそ ふじのたかねに ゆきはふりける

田子の浦に添うよう船を漕ぎ、海へ打ち出て見たら真白じゃないか。
真白な衣まとう富士は尽きないほど大きくて、尽きないほど高い嶺に雪は降る、
高峰へ雪雲は恋い通うよう留まり雪を触らす、あの雪のよう僕の尽きない想いは高嶺の君へふる。

これは『万葉集』第3巻、前にも取りあげましたが写真と合うんでまた載せました。
駿河国=静岡県田子の浦からの冬富士を謳ってますが撮影場所は山中湖、田子の浦と逆サイドです。
情景歌として訳されることが多いんですけど和歌=心情描写なので相聞歌風に訳文つけてあります、笑
訓読は「真白衣」のとこ「ましろにぞ」が一般的ですが、万葉仮名まんま訓む方が自分は好みだから「ましろそ」です。



昨日撮ったんですけど、雪面から雲が生まれては東へ駈けて行きました。
風の強さと雪の融解×凍結が延々続くんだなーとファインダーから顕著で。
そうやって硬く締まった雪が万年雪になって残るポイントも富士にはあります。



山中湖畔の雪をズーム↑にて。
よく見ると雪の結晶が見えます、雪印マークの枝の部分って感じです。

最高峰のブログトーナメント



去年からもちこしの第73話「残像3」今日の合間ごと加筆校正する予定です。
元朝から取り急ぎ、笑

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Short Scene Talk ふたり暮し前 New Year's Eve act.5 ―Night Before Aesculapius

2014-01-01 00:36:05 | short scene talk
二人生活-4ヶ月@New Year's Eve 5
雅樹27歳、光一12歳の12月31日→元朝@社務所



Short Scene Talk ふたり暮し前 New Year's Eve act.5 ―Night Before Aesculapius

「光一、支度出来た?あ、照(どうしよう天女がいる大照喜)」
「雅樹さん、こんなんでイイかね?ナンカ変かね?(ちゃんと着れてるかね?)あ、」
「雅樹さん今年も別嬪だねっ、装束ホント似合うね、長髪もイイね綺麗カッコいいねっ(極上笑顔)(ほんと雅樹さんキレイ大喜)」
「ありがとう、光一こそ綺麗だよ?(照笑顔)(ああホント稚児装束が似合ってる綺麗だ付毛はまりすぎ天女がいる僕こんなの照困)」
「褒めてくれてありがとね雅樹さんっ(極上笑顔)ね、このカッコも俺、今年が最後だね?(もう十三歳になるからね)」
「そうだね、稚児さんで年越するのは最後だね?(この姿の光一も見納めなんだな綺麗すぎてつい勿体ないって思っちゃうよ綺麗で照)」
「ね、新年の舞はコレで最後だからね、笛吹きながらでも見ててね?(これで最後って思うと寂しくなるね)」
「うん、光一のために佳い笛を吹かせてもらうよ?(笑顔)(そうだ最後だからちゃんとしてあげないと)」
「ありがとね(笑顔)ね、直会とか済んだら同衾だね?今年も神婚で妻だねっ(照×極上笑顔)」
「そうだね照真赤(今夜ふたりきり嬉しいどうしよう嬉しすぎて夕方の夢&キス思いだす僕大丈夫かな照困)」
「ね、来年からは稚児じゃなくて笛方だけど一緒に年越させてくれんの?(稚児が終わっても一緒に年越も祀りもしたいね)」
「うん、光一がしたいって思ってくれるならお願いしたいよ?(笑顔)(来年からもって言ってくれるのホント嬉しいな照喜)」



Aesculapiusより年末譚、いま連載中の時間軸-4ヵ月のワンシーン。
昨夜掲載の続きで、雅樹27歳&光一12歳小学校6年生の12月31日→元旦@社務所です。
第73話「残像3」冒頭UPしてあります、加筆校正まだしますが。

新年深夜に取り急ぎ、笑




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