よっちゃん農場のドタバタ日記

「よっちゃん農場」の日常。
 ~いち農家から小さなブランド作りの奮闘記~~

自分のタネを撒き、育てる場所「海山教室」発足。

2012年06月05日 | 復興プロジェクト


昨夜は夕方から深夜まで海の手山の手ネットワークの会議でした。
白熱。





昨年は新聞バックを基点にした仕事づくりをしてきました。
しかし、
当然のことながら復興や支援というものを看板にした動きは少しずつ平常化し、
状況が変わっていく中、活動をどう進化させるか。悩みに悩んで来ました。


今まで、この一年で海の手山の手ネットの活動を全て頭の中で解体し、
素材を眺めて出てきた答えが「教室」プラン。

これがずっと頭から離れず、昨夜、改めてメンバーに説明し理解してもらいました。




これまで経済復興というものを看板にしての販売活動をし、
その過程で様々な企業・地域・人との繋がりが出来ました。

それを活かそう。

原点に帰りました。
私を始め、今回の震災で気付かされたもの、
自分たちがこれまでやってきた「手仕事・手応え」の価値にあらためて気付かされました。
だからこそ、

「残った"手"があるじゃないか!」

と、手を使い出来る事から仕事をつくりました。

私らは復興プロジェクト、といっても「人の復興」にバランスを取ってやってきた。
「販売するもの」を作り、作業として沿岸部に渡して形にする。
それではダメじゃないか、続かないじゃないか、と常に感じてきました。
これが「復興」の過程? このまま続ければ元に戻るのか? 


それは結局、被災したのが沿岸部だけではないからなんだと思います。

内陸の自分たちも、この住んでいる地域で自分がこれからどう生きるのか。

それを突き付けられた震災であったし、それが全国からの応援や励ましに対する答えなのではないか。

あ、その感じ方そのものが"価値"なのではないだろうか?

それを喜怒哀楽を共にし、少しずつ形にしていく過程、その人の姿が一番大事な部分なのではないか。。。。





簡単なことではないけれど、そんな葛藤がいつも活動の中にあったからこそ生まれた縁がたくさんありました。

「それは価値観の共有」じゃぁないか?

だったらその価値で繋がった縁を活かし、
地域の人の価値、モノの価値を共有し集約していく場に、海山の活動を生まれ変わらせよう!というのが「教室」のベース。

海山で繋がった日本全国の地域の価値、考え方、文化などを、自分たちの地元へ伝える場 → 地域の底上げ。

海山が外への窓口となり、地元の価値、考え方、人、文化を逆に外に出していける場 → 地元価値の発信。

これまでの活動の核でもあった新聞バックはもちろん核で、
海山メンバーだけ、というのではなく、そこで繋がった御縁を活かし、広く人を巻き込んでの仕組みづくり。価値づくり。

その場が「教室」。

そこが基点になり、やっぱりまだまだまだまだ先の見えない地元に欠かせないのが経済復興のキッカケであり、
小さくともいいから、持続できる自立できる産業復興の軸、それを産み出すことを目的にしての活動。

きっと時間はかかる。けど、ここで生まれるオンリーワンの価値。

それを作りたい。


人はモノに惹かれるんじゃい。モノを作り出す人に惹かれるんだ。


やっぱりそう思うから。

切り口は毎回変えて面白くやります。
やっぱりどんな状況でも「惹かれるオモシロさ」は大事だし!



教室一回め。
やってみないことにはなんとも言えないのでとにかくやってみよー!
ってことで今月やります。19日。限定15人を予定!


過日の東北村島屋イベントで知り合ったのがキッカケ。
東京から版画家の方をお招きし、
海山の始まりでもあった「手仕事」つながりで、
ハンコ作りをワークショップ形式でやります。
シルクスクリーンで手ぬぐいも作る方で、面白いです。
これから海山ネットの商品づくりにも関わってくれる予定です。


詳細はもうちょっと時間を下さい!
「既に興味ある!」という方はご連絡を。