昨日の定期市。風が冷たい冷たい。
シンシンと刺さるような寒さも辛いけれど、真冬の風もまた辛い。
そんな中お惣菜も完売し残らず良かった。
大変な中来てくださったお客さんに感謝です。ありがとうございました。
来月はお弁当大量注文入ってるのでちょっと遅刻して参戦します。
農家をはじめとした作り手と買い手が直接繋がる市として長い定期市。
やってる事はシンプルですが常連さんがたくさんいる、お互いさまの信頼がある市。
うちとしても圏外出展をどんどん見直す中で唯一大事にして続けたい市です。
ですが、課題はどこも一緒ですけど、生産者も高齢化でどんどん減ってきているのも現実です。
新しい人が入らないわけではないですが、数回出展して来なくなってしまう。
地味だけれど、地味ゆえにお客さんとシンプルに関係を育てていける場でもあります。
自分も食べれない頃から貴重な場として参加してきただけに、今の人達は違うのかな〜と感じてしまいます。
そんな話を歯医者帰りの三浦師匠とお話。
市、という場の見え方は変わっても変わらない価値観はある。それをもう少しみんなで考えて続けていきたい。
終了後、ホヤの専門店
「まぼ屋」へ。
グループ本体・飛梅には震災後にご縁を頂いてよっちゃんなんばん、炭焼きなんばん・みそを納めています。
先日社長がうちに東京のお店の料理長を連れて来てくださり、最近ほや専門の店を始めたと伺い興味を持ったらお招きいただきました。
私もほんの1、2年前まではまぁ苦手でしたが、ふとしたキッカケで食べれるようになり、今ではハマっています。
専門、というだけあり頂いたメニューも店員あげて楽しみながら試行錯誤して増やしていっているそうです。
ホヤといえば夏の肉厚イメージ。ですが、この「卵持ち(らんもち)ほや」は、苦手な方も入り口として試してもらえるような味わいになってます。
旬の香り残しつつ、食感はふわふわであっさりしています。
ホヤのアヒージョ。これは絶品でした。パスタもいっしょに食べたいくらいうまかったです。
春にはもしかしたらうちのタケノコ入るかもしれません。
ほやカツ。
噛んだ瞬間はあっさりしていますが、噛めば噛むほどほや独特の旨味がじわじわ来ます。
自家製タルタルソースついてますが、よっちゃんなんばんもみんなで使ってみました。
どっちが、というよりは両方とても合いました。
面白かったのはほやに卵丸ごと入れた味卵。
卵の塩梅も絶妙。この具合を出すのにとても苦労したそうで、最近ようやく安定的に出せるようになった人気メニューだそうです。
1番おどろいた「ほやポテト」
フライドポテトに特製「ほやパウダー」をたっぷり。
ほやの殻ごと丸ごと活かしたいと店員みんなで研究し、とっても時間をかけてパウダーを作っているそうです。
磯、ほやの香りがすごいです。
ほやは宮城では食べられていますが、なかなかとっかかり難い食材でもあるので、全てのメニューに
「ほや度」という度数表示をしていて、初めての人は1から順番に挑戦できる面白い工夫もされてました。
寒さに当たったあとだったので、ぜひともお酒を呑みながら食べたかったのですが我慢。
またゆっくり行きたいと思います。おススメです。
飛梅グループは、震災のあと復興の助けにと飲食店の立場からさまざまな活動をしており、
沿岸部の牡蠣に続き、ほやにも力を入れ、今度名取・閖上に自前の加工場も作り、産地とも連携しながら産業の発信源を増やしていくそうです。
ほやも震災後の放射能に端を発した、純粋たる生産とは別なややこしい問題もあります。
そこも含みつつ、美味しい宮城の食材を盛り上げていきたいと張り切っています。
今回お招き頂いたのも、食材を扱ってる、扱われているという関係からもう一歩進み、
そのお互いの関わりをお店を通して伝えていきたいというお考えがあり、
いろいろと話しながらアイデアを出し合いました。
日常感、というのか。
先の市の今後、もそうですが、単発な食材や料理会やといったところへは関心があって人は集まるそうです。
今は産直もあらゆる場所にあるので単に鮮度のいいものだったりは手に入りやすいです。
その上で、わざわざ市に足を運んで、わざわざそのお店に行って、というところで、
こちら側としてやってないことできることはあるなぁと朝もカミさんと話していたところに、
こういう感じる内容な一日になりました。
ストーリー性ですかね。。。
生産というのは日常はとっても地味な積み重ねですが、伝える機会はやはり売上とは違ったやりがいの機会にもなりますね。
苦手な部分ではありますが今年は意識していこうかなと思います。