仕事の道楽化

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「手の治癒力」に学ぶ

2021年06月28日 | 本と雑誌
手の治癒力」を読んでいる。

 著者は、桜美林大学教授の山口創氏。

 手を当てたり、ハグをしたりすることで、癒やす効果があるそうだ。

 ふれあうことで、「絆ホルモン」とか「幸福ホルモン」と呼ばれる「オキシトシン」が分泌される。

 人と触れ合うことで、癒やし会うことかがある。

 親子でも触れ合うことが重要だそうな。



 逆に、触れ合うことが無かった場合、恐ろしいことが起きる。

 次のように述べている。


 触れない子育ての弊害

  13世紀のことだ。当時、人間は本能的に言葉をしゃべるものだと信じられていた。

 神聖ローマ帝国皇帝フリードリッヒ2世(在位1220〜50)はその言語は何かを確かめるため、ある実験を行った。

 彼は50人の赤ちゃんと乳母たちを集め命令をした。

「赤ちゃんにおっぱいを飲ませ、おむつを換え、お風呂に入れ、寝かせなさい。ただし、一言も話しかけてはならない。抱いて可愛がることも禁じる」

  この実験の結果は、予想外のものだった。

 50人全員が、1歳の誕生日を迎えることなく亡くなったという。

 十分な栄養、清潔が保たれていたにもかかわらず、赤ちゃんは全員死んでしまったのだ。


 著者は、原因を次のように述べている。

 スキンシップが無いことのストレスによって成長ホルモンの分泌が止まってしまったことが大きな原因だったのだ。



 以前勤務していた学校では、「抱きしめる」という宿題が出ていた。

 1週間、全校児童が親から抱きしめてもらうという宿題である。(事情があってできない場合は、肩たたきでも可)

 子供からも親からも好評だった。

 この1週間は、その学校の親子には「オキシトシン」がたくさん出ていただろうなあ。
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