仕事の道楽化

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月刊誌「致知」7月号からの学び・・・若いときの働き方を細野氏と松本氏に学ぶ

2021年06月17日 | 修養
 本日も、昨日に続いて月刊誌「致知」7月号(特集テーマは「一灯破闇」)からの学びを書くことにする。

 自分は、仕事に生きがいを感じている方の働き方、特に若い頃の働き方に興味がある。

 今月号でも、若い頃にどんな働き方をしていたかが分かる記事があった。

 一人は、和菓子の「銀座あけぼの」社長の細野佳代氏である。


 徐々に仕事を覚えていくと、今度は「自分がつくったお菓子をお金を出して買ってくださる方がいる」ということに気がつき、どんどん仕事が面白くなり、もっとおいしくするためには、もっと効率を上げるためには、と創意工夫するようになりました。

 一番仕事にのめり込んでいた時は、朝六時から夜の十一時頃まで働いていたと思います(笑)。

 当時はバブル絶頂期、周りの友達はキラキラして楽しそうに遊ぶ中、私はずっと白衣を着ていました。

 ただ、羨ましいと思ったことはなく、どちらかというとそんなごとに気がつきもしないほど、仕事に熱中していました。

     p.97


 


 すごい方である。「朝六時から夜の十一時頃まで、仕事に熱中していた」という状態は、ある意味うらやましい。

 それだけ熱中できるものに出会えたというか、それだけ熱中できる仕事にしていったと言うことだから。

 

二人目は、大佛師の松本明慶氏である。

 若い頃の働き方について、次のように述べている。



 それからは全力投球どころか、[何で一日に二十四時間しかないのか!」と腹を立てたくなるほど寝食を忘れて没頭しました。

 ちょっとの時間も無駄にはできませんので、師匠のもとに通う電車内や帰宅後も常に仏像のことを考えていました。

 寝ないと怒られるため、夜遅くに抜け出し、鴨川の土手の街灯を頼りに彫り続けました。

       p.101





 すさまじいと言える働き方である。

 やけどしそうな情熱を持って仕事に取り組んでいる。

 松本氏はその時19歳。幸せな仕事との出会いだったと言える。

 仕事に没頭できる環境にあったお二人だからこそ、その後も仕事に対して情熱を注ぎ続けられている。



 今は、「働き方改革」を進めるということで、お二人のような働き方は許されないかもしれない。

 若い人が燃え尽きないようにするためには、働き方改革も必要かもしれないが、お二人のように、「仕事が楽しくてたまらない」「もっと仕事を通して学びたい」という若い人の邪魔はしないようにしたいと考えている。

コメント
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