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Pretenderの備忘録

オフシアター歌舞伎 女殺油地獄

2019-05-23 22:13:22 | 歌舞伎
新宿FACE

近松門左衛門 作
赤堀雅秋 脚本・演出
女殺油地獄

河内屋与兵衛 中村 獅童
お吉/芸者小菊 中村 壱太郎
母おさわ 上村 吉弥
父徳兵衛 嵐 橘三郎
佐藤小兵衛 赤堀 雅秋
豊嶋屋七左衛門/白稲荷法印 荒川 良々

会場は、わかりにくい場所。格闘技をやったりするらしく、知っている人以外は、なかなか。
エレベーター三基あるが、帰りが、階段もわかりにくく。。。
舞台は正方形で、観客は四方から観る。客席の間の通路も使う。
かなり、歌舞伎の原作に忠実に作られている。
しかしながら、演出上の制約が多く、なかなかむつかしい面がある。
与兵衛の殺しの場面は、歌舞伎では油で滑りながらの大きなクライマックスだが、液体で滑るというのはやっていない。
最小限のセットで、暗転中に、大道具さんが道具の配置を変えるとか、暗いので苦労も多いと思う。
役者も暗がりでの移動は苦労があるだろう。
そういう、さまざまなハンディを乗り越えて、外部の役者、脚本の協力も得て、一つの試みを始めたという点は、大いに評価したい。
今後、どの作品をやるか、等々、課題はいろいろとあると思う。
本作品は孝夫さんが、磨いてきて、一世一代を含め何度か観た。当時の染五郎や愛之助、海老蔵も観た。この舞台を観た後、歌舞伎の本家を観ると、歌舞伎の本家の凄さも感じられるだろう。歌舞伎ファンのすそ野を拡げることにはなるはずだ。







コメント
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