Running On Empty

Pretenderの備忘録

六月大歌舞伎 昼の部

2019-06-23 19:34:15 | 歌舞伎
歌舞伎座

重厚な構成。
幸四郎、松也の三番叟は清々しい。東蔵も人間国宝として翁役者になったなあと。
女車引、軽い舞踊。
石切梶原、吉右衛門の当たり役。これがなぜそんな上演回数が多いのか疑問だが。白鷗の偉そうな梶原よりも親しみを持てる。團十郎の最後が梶原で、南座で観た。おおらかだった。富十郎も観た記憶がある。
封印切、昨年の南座の顔見世でも観た。上方歌舞伎は、油にしても、伊右衛門にしても、忠兵衛にしても、しょうもない男が出てくる。それを坂田藤十郎とは違った雰囲気で、仁左衛門が演じる。愛之助が、憎々しく敵役を。
昼の部と夜の部を考えると、世代が30年飛ぶ感じ。やはり、間の勘三郎、三津五郎の早すぎた死、そして復調傾向にあるとはいえ、福助が病に倒れたことは大きいと感じる。若い世代に、古典も受け継ぎ、新しいチャレンジもしていって欲しいと思う。頑張りすぎて、勘三郎のように早死にも困るけど。

一、寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)
松本幸四郎 三番叟相勤め申し候
尾上松 也

三番叟 幸四郎
三番叟 松也
千歳 松江
翁 東蔵

二、女車引(おんなくるまびき)
千代 魁春
八重 児太郎
春 雀右衛門

三、梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり)
鶴ヶ岡八幡社頭の場
梶原平三景時 吉右衛門
大庭三郎 又五郎
俣野五郎 歌昇
梢 米吉
大名山口十郎 桂三
同 川島八平 松江
同 岡崎将監 種之助
同 森村兵衛 鷹之資
囚人剣菱呑助 吉之丞
奴萬平 錦之助
青貝師六郎太夫 歌六

四、恋飛脚大和往来(こいびきゃくやまとおうらい)
封印切
亀屋忠兵衛 仁左衛門
傾城梅川 孝太郎
丹波屋八右衛門 愛之助
阿波の大尽 由次郎
槌屋治右衛門 彌十郎
井筒屋おえん 秀太郎





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする