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Pretenderの備忘録

通し狂言義経千本桜 

2020-04-23 16:25:36 | 歌舞伎
Youtube 国立劇場にて収録

竹田出雲・三好松洛・並木千柳=作
国立劇場美術係=美術

全般的に、場面転換が結構不自然でいい加減な感じ。また、これは上演台本なのか、今回の編集なのか、お馴染みの場面が一部割愛されていたりする。
音は、歌舞伎座のものよりも良い。
小劇場での花道って、実際にはどんな感じなんだろう。

とにかく、菊之助大奮闘公演である。そして改めて、梅枝の成長を観ることができる。

Aプロ。大物浦の最後のシーンが、セットもあるのか、人形浄瑠璃を観ているような感じだった。初演の時は、菊之助がやるんだとびっくりしたが、きっちり演じるということで、義太夫狂言は形になることを改めて示してくれたと思う。決してニンではないと思うのだ。孫に伝えてほしい義父のリクエストだろう。鳥居前であれば、義経か静。渡海屋、大物浦であれば、義経か典侍の局がしっくりはくる。

Bプロ。新三のようなニヒルな悪党はそれなりにいいと思うのだが、権太みたいのはニンでないというのが、はっきりしてしまうような気がする。孝夫さんも演じ切っているので、将来はまる可能性もあるけど、女形もやりながらだとどうか。菊五郎も勘三郎も女形やってきたが、やんちゃさがこういうところで効いてくるのかもしれない。勘平、團七なんかも、現段階ではピンとこない。弥助がニンだろうなあ。

Cプロ。この中では一番菊之助がニンだとは思う。でも義経や静の方が良いかもしれない。音羽屋型は宙乗りないからねえ。

Aプロ
伏見稲荷鳥居前の場
渡海屋の場
大物浦の場

Bプロ
下市村椎の木の場
下市村竹藪小金吾討死の場
下市村釣瓶鮓屋の場

Cプロ
道行初音旅 清元連中 竹本連中
河連法眼館の場


(主な配役)
佐藤忠信実ハ源九郎狐 / 渡海屋銀平実ハ新中納言知盛 / いがみの権太 / 佐藤忠信  
 尾 上 菊之助
源義経
 中 村 鴈治郎
武蔵坊弁慶 / 逸見藤太
 坂 東 亀 蔵
銀平女房お柳実ハ典侍の局 / 弥助実ハ三位中将維盛 / 静御前(河連法眼館)
 中 村 梅 枝
主馬小金吾 / 駿河次郎(河連法眼館)
 中 村 萬太郎
片岡八郎
 市 村 竹 松
静御前(鳥居前)/ 弥左衛門娘お里
 中 村 米 吉
梶原の臣
 市 村    光
銀平娘お安実ハ安徳帝
 尾 上 丑之助
庄屋作兵衛
 中 村 寿治郎
相模五郎 / 弥左衛門女房おくら
 市 村 橘太郎
若葉の内侍
 上 村 吉 弥
梶原平三景時 / 河連法眼
 河原崎 権十郎
法眼妻飛鳥
 市 村 萬次郎
鮓屋弥左衛門
 市 川 團 蔵
静御前(道行)
 中 村 時 蔵
 
コメント
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