今年の夏は行かなかったので、久しぶりのサイトウキネン。
土曜の午後、新幹線の通っている長野駅から徒歩10分。東京組が結構多かったようだ。
ホクトホールは初めて。なかなかいいホールだと思う。
メンバーは、コンマスは豊嶋氏で、隣に矢部氏がいて、良い緊張感が。
チェロは、古川氏も宮田大ちゃんもいない、寂しい感じ。
金管に木管、重要なところはしっかり外国人が押さえている。特に金管はマーラーでの安定感につながるだろう。
ネルソンは、先日のBSOとの6番の時もそうだったが、テンポは遅い、若干意図的だろうが揺らぐ。6番の時にガンガン鳴らしたが、9番でも最終章以外ではかなり鳴らす。ダイナミックに迫る感じ。生と死で死に力点が置かれているような作品で、生と死を相対化して、昇華させたような感じがした。
この作品は、ルイージでもやったし、東京で小澤さんがウィーンへ行く前もやった。繊細さではないところに、解釈を置いたような今日の演奏だった。良かった。
ホクト文化ホール(長野県県民文化会館)
曲目 マーラー:交響曲第9番 ニ長調 |
演奏 サイトウ・キネン・オーケストラ
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指揮 アンドリス・ネルソンス |