通しで観た。一部が3時間半(休憩30分)、二部が4時間(休憩30分)、一部と二部の間が2時間だった。通した人、そこそこいた模様。ほぼ満席。
8人の役者がメイン以外にも役を演じる。役者は皆存在感があり、熱演。那須などは早変わりで大変だったと思う。非常にシリアスなテーマだが、笑いの要素も入れ込む。80年代の音楽も流れる。現実と幻想とファンタジーが混在する舞台。その一方で、レーガンの時代の保守というものを描いている。ゲイとエイズの問題がメインだが、天使を登場させるのは、聖書のバックグラウンドもある。いろいろな80年代の政治家等の名前も登場。ユダヤ教やモルモン教等、アメリカ文化も重要。それらはプログラムに用語解説もあった。
プログラムには、過去の米国の上演や日本での上演等の情報が入っていて欲しかった。
新国立劇場小劇場
【作】トニー・クシュナー
【翻訳】小田島創志
【演出】上村聡史
【キャスト】
浅野雅博 岩永達也 長村航希 坂本慶介 鈴木 杏 那須佐代子 水 夏希 山西 惇