比較分析が示す変容 アダム・プシャヴォスキ著 吉田徹・伊﨑直志訳 白水社2023
政治学者の著書である。定義、計量分析によるファクター抽出、事例研究や様々な考察は非常に刺激的である。現状をマスコミのように扇動的に見るのでなく、きちんと分析的にみている。正直、怖くもあるが、現実を冷静に見ていかなければならない。原書が書かれたのは第一次トランプ政権下である、その後、バイデン政権になったものの、再びトランプ政権がくる。欧州でも、右翼が大きく勢力を伸ばしているし、ウクライナ等の戦争もある。韓国では民主主義をやめるハードルが低くなってるのではないかと思うような事態も起きた。現状を著者はどう評価しているのだろうか。