いい映画だった。欧州で受けるのもわかる。
映像は美しい、東京の様々な表情をとらえている。時々、主人公の夢か脳内か、抽象的な映像が出る。
音楽は60年代等のものが流れて時代を感じる。
役者は豪華。主演の役所の笑顔が素晴らしい。表情の変化もある。その他、贅沢に実力派を配している。
トイレ掃除という地味な仕事、カセットやフィルムカメラ、銭湯という昔のもの、小さな植物、ちいさな日常を描く。誰にも、家族や悩みがあることも描かれる。読書の知性が人生のスパイスのよう。
そうだ、表現が能に通じるものがある。セリフも少なく、余分なものをそぎ落とし、観客のイマジネーションに委ねる。ただ、能のストーリーは劇的なものだが、この映画は小さな日常のストーリーだ。
若い時に観てもわからなかったかもしれないと思った。
自転車乗りとしては、自転車の飲酒運転はいただけないなあ、苦笑
監督 ビム・ベンダース
脚本 ビム・ベンダース 高崎卓馬
製作 柳井康治
エグゼクティブプロデューサー 役所広司
平山正木 役所広司
タカシ 柄本時生
アヤ アオイヤマダ
ニコ 中野有紗
ケイコ 麻生祐未
ママ 石川さゆり
ホームレス 田中泯
友山 三浦友和
かっちゃん 深沢敦
常連客 田村泰二郎
居酒屋の店主 甲本雅裕
野良猫と遊ぶ女性 研ナオコ
写真屋の主人 柴田元幸
古本屋の店主犬山イヌコ
バーの常連客 モロ師岡
バーの常連客 あがた森魚
電話の声片桐はいり
駐車場係員 松金よね子
佐藤 安藤玉恵
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