今年のオスカー作品、3時間の大作、様々な要素が散りばめられている。
ヒトラーから米ソ冷戦への大きな歴史的背景の中での原爆と水爆。ユダヤ人や共産主義というのが重要になってくる。
原爆開発プロジェクトは、機密の問題もあるが、プロジェクトXの世界である。努力や障害、マネジメント等々。
オッペンハイマーについては、天才の人間性、男女関係や人付き合い。そして人としての葛藤等々。
ストロースについては、ありがちな権力志向とプライドとコンプレックスと嫉妬で、ドラマチックにしていると思う。
大きなテーマとしては、学術会議にも通じる科学と政治の関係の問題がある。日本ではあまりにも矮小化されていたが。
モノクロとカラーは、視点を表している等、面白い表現方法も。
日本人としては、原爆投下について、悩むとしても、その悲惨さはあまり表現されていないのが気になるところか。
監督、脚本、製作
クリストファー・ノーラン
キャスト
キリアン・マーフィー エミリー・ブラント マット・デイモン ロバート・ダウニー・Jr. フローレンス・ピュー ジョシュ・ハートネッ ト ケイシー・アフレック ラミ・マレック ケネス・ブラナー
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