イキウメ 『人魂を届けに』

追加公演が出るような人気。篠井英介という大物と藤原季節をゲストに。

社会の闇をいろいろな形で描いていて、生きるということを考えさせられる。役者もしっかり。

シアタートラム

【作・演出】前川知大
【出演】浜田信也　安井順平　盛隆二　森下創　大窪人衛
　　　　藤原季節　篠井英介

TAR ター

面白かった。

実話のような迫力。

ベルリンフィルに女性の首席指揮者が登場するのはいつになるかわからないのだけど。

米国で言えばMe too、日本では、ジャニーズや猿之助を思わせる、権力とセクハラ、パワハラが大きなテーマ。

同時に自然な形で同性カップルが可視化して存在している。でも、差別の匂いも感じる。

音楽については、マーラー5番やエルガーのチェロ協奏曲が。そして、カラヤンやアバド等々は実名で登場するし、クラシックファンにはたまらない。

サスペンス的な要素もある。

ニューヨークやベルリンの匂いを感じることもできる。

色々盛り過ぎの面もあり、時間も2時間半と長いが、面白かった。

小さなスクリーンだったが、入っていた。

監督　トッド・フィールド

出演　ケイト・ブランシェット　ノエミ・メルラン　ニーナ・ホス　ソフィー・カウアー　アラン・コーデュナー　ジュリアン・グローバー　マーク・ストロング

日フィル 名曲コンサート

満席かと思ったが、パラパラ空席が8割ちょっとの入りか。RD、LD、二階C後列に空席が多かったのはちょっとビックリした。

得意のシベリウス。荘厳、弦がやや張り詰めすぎか。タクトがおりる前に拍手する観客。。。あーあである。

第九、合唱団の入場からバラバラ緊張感がない拍手が指揮者登場まで延々と続く。案の定、途中でソリストが入るところで、拍手。これは緊張感を削ぐと聞いている。拍手のマナー、自由度は合ってもいいが、マナーはこれって示す時期かも。認知症の聴衆もでてくるだろう。

演奏は力強く、大西をはじめソリストも立派。フィナーレを飾るにふさわしいものであった。

サントリーホール

出演

指揮：ピエタリ・インキネン
ソプラノ：森谷真理
アルト：池田香織
テノール：宮里直樹
バリトン：大西宇宙
合唱：東京音楽大学
日本フィルハーモニー交響楽団

曲目

シベリウス：交響詩『タピオラ』 Op. 112
ベートーヴェン：交響曲第9番 ニ短調 Op. 125 「合唱」

東響定期

先週のエレクトラの興奮も収まらぬ中、今週はマーラー6番。最初に照明を落としてリゲティのピアノから続いて。

非常に力強く、うねるような演奏で、この楽団としては素晴らしいレベルに達していたと思う。

サントリーホール

出演

指揮：ジョナサン・ノット
ピアノ：小埜寺美樹
東京交響楽団

曲目

リゲティ：ムジカ・リチェルカータ第2番（ピアノソロ）
マーラー：交響曲第6番 イ短調 「悲劇的」

夜叉が池

先ごろリマスターが出た篠田監督の70年代の玉三郎主演映画。その後も、玉三郎は鏡花作品をいろいろと手掛けてきた。私の泉鏡花の世界は多分そのイメージで出来上がっている。幽玄と言うか。。。

そうしたイメージを覆す作品ではある。ダンスが多く、バレエ化できないかななどと考えていたら森山の振り付けだった。

ちょっと冗長には感じる。セリフの美しさはなかなか役者の力量で響いてこないのも事実だ。

妖怪ウイッチかよみたいな雰囲気もある。

今後、進化して再演していくのだろうか。実験が始まったところか。

作　泉鏡花

演出　森新太郎

振付　森山開次

出演

勝地涼　入野自由　瀧内公美　那須凜

山本亨　伊達暁　森田甘路　澄人　田中穂先　佐川和正　佐藤誓

有川拓也　池田遼　小川莉伯　澤村亮　中桐聖弥　中島祐太　中田翔真　廣田佳樹　山崎類　渡辺謙典