Running On Empty

Pretenderの備忘録

七月大歌舞伎 昼の部

2023-07-08 16:04:58 | 歌舞伎
珍しい鶴ケ岡石段、ダンドウカエシ、隼人と虎之介がしっかり決める。
染五郎の五郎、千之助の十郎は抜擢。まだまだまだだがのりしろが大きいとも言える。

道成寺。久しぶりにしっかりしたものを。御曹司もいない所化でもしっかり演じさせる。菊之助は安心感がある。玉三郎が踊らなくなり、福助も無理、勘三郎もいない中、菊之助、七之助が担い、梅枝、児太郎、米吉あたりに繋ぐんだろう。

沼津は吉右衛門、藤十郎の印象が強い。扇雀はセリフの濃淡を出そうとしているんだろうが、張った声でないと聞こえない小声でダメだなあ。

大阪松竹座

一、吉例寿曽我(きちれいことぶきそが)
鶴ヶ岡石段
大磯曲輪外
〈鶴ヶ岡石段〉



〈大磯曲輪外〉

近江小藤太
八幡三郎


工藤左衛門祐経 
曽我十郎祐成
曽我五郎時致
茶道珍斎
秦野四郎
大磯の虎
朝比奈三郎


隼人
虎之介


彌十郎
千之助
染五郎
吉之丞
廣太郎
米吉
亀鶴

二、京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ)
道行より鐘入りまで

白拍子花子 
菊之助

伊賀越道中双六
三、沼津(ぬまづ)

雲助平作
娘お米
荷持安兵衛
池添孫八
呉服屋十兵衛 
鴈治郎
孝太郎
寿治郎
幸四郎
扇雀
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

七月大歌舞伎 夜の部

2023-07-07 20:59:53 | 歌舞伎

昨年はチケット買ってたが来れず、4年ぶりの松竹座。
俊寛、孫の千之助を千鳥に抜擢意外は、現時点のほぼベストメンバーでは?孝夫さんの俊寛は最後がスッキリしていて良い。白鸚、吉右衛門、勘三郎と最後がな~んかなあと思ってみてた。幸四郎と菊五郎はいずれ俊寛も演るんだろう。

吉原狐、米吉の抜擢。気負ってはいるがしっかり。隼人、染五郎、虎之助は前回親が演じたもの。米吉の役は児太郎だったかも。翫雀や幸四郎、孝太郎等のベテランに入りつつある層がしっかり若手と組んでいい仕上がり。

大阪松竹座

近松門左衛門 作
平家女護島
一、俊寛(しゅんかん)

俊寛僧都
丹波少将成経
丹左衛門尉基康 
海女千鳥
平判官康頼
瀬尾太郎兼康
仁左衛門
幸四郎
菊之助
千之助
橘三郎
彌十郎

村上元三 作
齋藤雅文 補綴・演出
二、吉原狐(よしわらぎつね)
中万字屋の二階座敷
三五郎とおきちの家

三五郎
泉屋おきち
越後屋孫之助
仲働お杉
貝塚采女
十寸見東作
岡っ引き幸八
鶴賀富吉
遣手おつる
小松屋おえん
松葉屋女将お筆 
遠州屋半蔵
幸四郎
米吉
隼人
虎之介
染五郎
吉之丞
松之助
廣太郎
吉弥
孝太郎
扇雀
鴈治郎
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リベラリズムへの不満

2023-07-06 18:47:32 | 読書
フランシス・フクヤマ著 会田弘継訳 新潮社2023

古典的なリベラリズムを擁護すると明確にして、古典的リベラリズム、ネオリベラリズムを紹介し、ここ数十年の時代変遷と問題点を考えている。ロールズの正義論やデリダの脱構築、あるいは経済的なリベラリズム等、その地平は幅広く、刺激的だ。
最近、思うのだ。古典的リベラリズムとは、旧来の「エリート」教育を受けた者の思想であり、それに対する揺らぎが左派からも右派からも来ているのではないか。それは、「エリート」教育を受けた者が、ネオリベラリズムに乗っかり、自己の富の増殖に励んだことが解ってしまったからではないか。オバマとトランプを考えるとそう感じる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

音楽劇『ある馬の物語』

2023-07-06 00:25:55 | 芝居・ミュージカル・バレエ
三年前に中止になった作品。結果、現下でのロシア作品上演となった。
現代的な尖った舞台。馬が主人公ということで、キャッツや百万匹を想起させるような感じもある。そもそもが音楽劇で、井上ひさしも感じる。
成河の身体能力が存分に発揮された凄い芝居ということだろう。

ポストトークでいろいろわかってよかったが、成河がしゃべり過ぎで、1時間くらい10時までやってた。


【原作】レフ・トルストイ
【脚本・音楽】マルク・ロゾフスキー
【詞】ユーリー・リャシェンツェフ
【翻訳】堀江新二
【訳詞・音楽監督】国広和毅

【上演台本・演出】白井晃

【出演】
成河 別所哲也 小西遼生 音月桂
大森博史 小宮孝泰 春海四方 小柳友
浅川文也 吉﨑裕哉 山口将太朗 天野勝仁 須田拓未
穴田有里 山根海音 小林風花 永石千尋 熊澤沙穂

【演奏】小森慶子(S.sax.)ハラナツコ(A.sax.) 村上大輔(T.sax.) 上原弘子(B.sax.)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベンチャーキャピタル全史

2023-07-01 01:37:48 | 読書
トム・ニコラス著 鈴木立哉訳 新潮社2022

HBS教授が、19世紀の捕鯨から現代にいたるベンチャーキャピタルの歴史を解く。非常に面白い。エビデンスとナラティブのバランスが良くて、引き込まれる。スタートアップの様々な企業や人々、投資銀行と別のアメリカの資金調達史。訳もこなれ読み易い。解説もしっかりしている。まあ、固有名詞多いんで原書で読んだ方が良かったかもだけど、ちょっと大部。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする