あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

田園風景

2011-06-10 22:41:44 | くらし
 きゃあ~
 気がつけば、6月も中旬を迎えようとしています。 撮りためた写真がどんどん古くなっていきます。お許しを。

 10日ほど前の水田地帯。二毛作の麦がまだ残っていました。



 例年なら5月のからっとした日に刈り取ってしまうはずの麦ですが、10日も早い梅雨入りのため、湿って刈ることができなかったのでしょう。麦秋と呼ばれる時期の麦畑は黄金色に輝いて美しいものですが、残念ながら取り入れが遅すぎた麦は黒くなりかけていました。

 この日は良いお天気。


 でも、1日晴れたくらいでは、雨に濡れた麦は乾かないでしょうねぇ。
 
 近くの山の緑がとてもきれいでした。



 

 麦の傍らで、すでに田植えを終えた田んぼや



 稲を植えるばかりにスタンバイしている田んぼ



 この田ぼのあぜは、昔ながらの泥を塗り固めて作ったあぜでした。子供の頃、このあぜに母が鍬でちょんちょんと穴をあけていき、わたしはその穴に大豆の種を2,3粒ずつ落としていったものでした。大豆と小豆と交互にまくときもありました。こうして一つの田から稲と大豆と小豆と3種類の穀物を収穫したものです。
 でも、これは今ではとてもめずらしいです。ほとんどの田はコンクリートで固めているか、あぜシートと呼ばれる防水のシートで囲ってあります。

 昔と違うと言えばー
 田植えがまだ機械化されてなかったころは、田植えは近所同士の共同作業でした。川上のほうにある田んぼから順番に水を入れて田植えをし、終わればあまった水を下の田に落として、だんだんと川下の田んぼへと田植えがすすんでいったものです。ですから農作業も横並び。よそと違ったことはできなかったと思います。
 でも、今は、早いところでは4月に田植えを終えて、8月には収穫をします。 かと思えば、6月になっても麦が残っているところもあり、麦ではなく玉ねぎなどの野菜を植えるところもありで、農家は自分の考えで作物を作るようになりました。
 それが可能になった理由の一つと思われるのが、ダムから送られてくる水です。

 水かさが増し、岸辺の草にまで届いています。

 
 この、大きな水路の水の勢いは強く、お年寄りや子供なら足元をすくって簡単に流してしまうほどです。

 水路の段差では、水は滝のように流れ落ちます。



 そして田んぼのいたるところに張り巡らされた小さな水路にまで満々と流れていきます。


 
 この豊かな水のおかげで、いつでも自由に田植えができるのです。

 そうはいっても、やはり田植えのピークは6月初旬の今頃のようです。水を張った田が多くなってきました。 そしてわたしは、この豊かな水が見られるこの時期の田園風景が一番好きです。

 



 
コメント (13)
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