思い切って古い人形を手放すことにしました。
ネットで調べて、松山市の成願寺で人形供養をしてくれることを知り、6月10日に行ってきました。
成願寺は伊予13仏参りで行ったことがあります。にもかかわらずちょっと迷ったけど、近くの人が丁寧に道を教えてくれてわりとスムーズにお寺につきました。
ところが!
あてにしていた駐車場は護摩を焚くために停めることができず。 みなさん参道の端っこに停めていましたのでわたしもそれに倣うことにして・・・・
山門近くで受け付けを済ませ、本堂を見てみたら
いやあ、すごい数のお人形さんでした。
本堂だけでなく大師堂も
鐘突き堂も
初めて人形供養に来た私は、好奇心に駆られて(いえ、大事な人形を供養するために)最後まで残ることにしました。
早めに来たので1時間20分ばかり境内で待ちました。 そのあいだにも段ボールや紙袋を何個も持った人が次々とやってきて、そのうち人形店からトラックいっぱい積んでやってきて・・・・
ほとんどの人は係りの人に手渡すとすぐ帰って行きましたが、中にはこんな人も
段ボール箱の上に毛氈を敷き、丁寧に飾ってあげています。
わたしのお人形はどこに? 受付で係りの人が持って行ってくれたので、人任せにしていました。 自分の手で置けばよかったなあ。 何度も人形の間を行き来して探しましたが、見つかりません。 3回目くらい境内を回ったところでやっとひと箱見つけました。
結婚のお祝いや旅行のお土産にもらった日本人形。 明るい空の下で楽しそうに踊っているように見えました。しかし、わたしが娘たちのために作った人形はついに見つかりませんでした。
ああ、出かける前に大急ぎで撮った写真があまり良くなかったので、もう一度明るいところで撮りたかったです。
やがてご詠歌の奉詠が始まり、中へ入って写真をどうぞと言ってくれました。ここはどこでも写真OKのようでした。 立派なカメラを持った人もたくさん来ていました。 本堂内に入るのは遠慮していたのですが、
一緒に供養してあげてくださいと案内があったので、思い切って本堂に入ることにしました。
その中は
ここも人形だらけ!
参列者はあまり多くなく… 境内にいた人たちはただ写真撮影が目当てだったのでしょう。
わたしはちょっぴり後悔しました。 なぜなら新聞社とテレビ局のカメラマンが克明に供養の模様を写しだしたからです。
やばい こんなに人が少なくてはテレビに映ってしまう。 わたしは撮られるより撮るほうがいい。
やがてお坊さんが7人も入ってきて、人のお葬式と同じような儀式がはじまりました。いえ、人間以上に立派な飾りつけと丁寧なお経でした。 足のしびれに耐えながら興味深く神妙に座っておりました。
外のお人形に対しても供養が終わると、この寺の住職らしき人から、護摩壇で燃やしますのでお人形を抱いて行ってあげてくださいと言われました。
わたしは近くにあった人形の中から、迷わずこの子を連れだしました。
子どもの頃あこがれていたフランス人形。
わたしは親から人形を買ってもらったことがありません。当時ミルクのみ人形がはやっていてほしくてたまらなかったけれど、それも買ってもらえませんでした。
叔母のうちに遊びに行ったとき、いとことおそろいで小さなミルクのみ人形を買ってくれたのがうれしくて、中学生になるころまで大事にしていました。
そんなでしたから、高価なフランス人形など、買ってと口に出すことさえできなかったのです。
まるで自分の人形かのように抱いて山門を出ようとしたら・・・・
カメラ、カメラ、カメラ・・・・カメラの大筒が狙っていました。
ああ~ 完全にミイラ取りがミイラになってしまった。
幸い、お人形が、顔が隠れるほど大きかったので、わたしは写ってないとは思うけど。
そして駐車場で5台の太鼓が響く中
護摩壇に火がつけられました。
報道カメラマンが火のつく瞬間を待っています。
その他のカメラマンも、ベストショットを狙って思い思いの場所に陣取っています。そこへ割り込んだりする人も現れてー
いい写真を撮るって大変ですね。
もくもくと煙が上がり
赤い炎も見えてきました。
次々と人形を火に投げ入れます。
空を飛ぶキューピー
わたしの投げ入れたフランス人形はさかさまになって、スカートを朝顔のように広げて火の中に落ちていきました。 自分のお人形だったら、投げられなかったかもしれません。
こうして1時間ほどで人形供養は終わりました。 残ったお人形さんはどうするのかしら? 約2万体あるそうだけど?
単なる気休めかもしれませんが、長い間うちを飾ってくれたお人形たち、ごみとして出すには忍びなかったけれど、立派な供養をしてもらってよかったと思いました。
ネットで調べて、松山市の成願寺で人形供養をしてくれることを知り、6月10日に行ってきました。
成願寺は伊予13仏参りで行ったことがあります。にもかかわらずちょっと迷ったけど、近くの人が丁寧に道を教えてくれてわりとスムーズにお寺につきました。
ところが!
あてにしていた駐車場は護摩を焚くために停めることができず。 みなさん参道の端っこに停めていましたのでわたしもそれに倣うことにして・・・・
山門近くで受け付けを済ませ、本堂を見てみたら
いやあ、すごい数のお人形さんでした。
本堂だけでなく大師堂も
鐘突き堂も
初めて人形供養に来た私は、好奇心に駆られて(いえ、大事な人形を供養するために)最後まで残ることにしました。
早めに来たので1時間20分ばかり境内で待ちました。 そのあいだにも段ボールや紙袋を何個も持った人が次々とやってきて、そのうち人形店からトラックいっぱい積んでやってきて・・・・
ほとんどの人は係りの人に手渡すとすぐ帰って行きましたが、中にはこんな人も
段ボール箱の上に毛氈を敷き、丁寧に飾ってあげています。
わたしのお人形はどこに? 受付で係りの人が持って行ってくれたので、人任せにしていました。 自分の手で置けばよかったなあ。 何度も人形の間を行き来して探しましたが、見つかりません。 3回目くらい境内を回ったところでやっとひと箱見つけました。
結婚のお祝いや旅行のお土産にもらった日本人形。 明るい空の下で楽しそうに踊っているように見えました。しかし、わたしが娘たちのために作った人形はついに見つかりませんでした。
ああ、出かける前に大急ぎで撮った写真があまり良くなかったので、もう一度明るいところで撮りたかったです。
やがてご詠歌の奉詠が始まり、中へ入って写真をどうぞと言ってくれました。ここはどこでも写真OKのようでした。 立派なカメラを持った人もたくさん来ていました。 本堂内に入るのは遠慮していたのですが、
一緒に供養してあげてくださいと案内があったので、思い切って本堂に入ることにしました。
その中は
ここも人形だらけ!
参列者はあまり多くなく… 境内にいた人たちはただ写真撮影が目当てだったのでしょう。
わたしはちょっぴり後悔しました。 なぜなら新聞社とテレビ局のカメラマンが克明に供養の模様を写しだしたからです。
やばい こんなに人が少なくてはテレビに映ってしまう。 わたしは撮られるより撮るほうがいい。
やがてお坊さんが7人も入ってきて、人のお葬式と同じような儀式がはじまりました。いえ、人間以上に立派な飾りつけと丁寧なお経でした。 足のしびれに耐えながら興味深く神妙に座っておりました。
外のお人形に対しても供養が終わると、この寺の住職らしき人から、護摩壇で燃やしますのでお人形を抱いて行ってあげてくださいと言われました。
わたしは近くにあった人形の中から、迷わずこの子を連れだしました。
子どもの頃あこがれていたフランス人形。
わたしは親から人形を買ってもらったことがありません。当時ミルクのみ人形がはやっていてほしくてたまらなかったけれど、それも買ってもらえませんでした。
叔母のうちに遊びに行ったとき、いとことおそろいで小さなミルクのみ人形を買ってくれたのがうれしくて、中学生になるころまで大事にしていました。
そんなでしたから、高価なフランス人形など、買ってと口に出すことさえできなかったのです。
まるで自分の人形かのように抱いて山門を出ようとしたら・・・・
カメラ、カメラ、カメラ・・・・カメラの大筒が狙っていました。
ああ~ 完全にミイラ取りがミイラになってしまった。
幸い、お人形が、顔が隠れるほど大きかったので、わたしは写ってないとは思うけど。
そして駐車場で5台の太鼓が響く中
護摩壇に火がつけられました。
報道カメラマンが火のつく瞬間を待っています。
その他のカメラマンも、ベストショットを狙って思い思いの場所に陣取っています。そこへ割り込んだりする人も現れてー
いい写真を撮るって大変ですね。
もくもくと煙が上がり
赤い炎も見えてきました。
次々と人形を火に投げ入れます。
空を飛ぶキューピー
わたしの投げ入れたフランス人形はさかさまになって、スカートを朝顔のように広げて火の中に落ちていきました。 自分のお人形だったら、投げられなかったかもしれません。
こうして1時間ほどで人形供養は終わりました。 残ったお人形さんはどうするのかしら? 約2万体あるそうだけど?
単なる気休めかもしれませんが、長い間うちを飾ってくれたお人形たち、ごみとして出すには忍びなかったけれど、立派な供養をしてもらってよかったと思いました。