冬の京都旅行、続きです。
嵐山周辺で冬のイベントが行われていて、最終日でした。名付けて「嵐山花灯路」

光とぬくもりのおもてなしといったところかな?
車中でパンフレットをもらい、添乗員さんからいろいろ説明を受けて何となくイメージが湧きました。主要な道が露地行灯で照らされ、生け花で飾られて、寺社や商店、電車の駅などでいろいろなイベントが行われています。できれば全部回って見たいけどそれは無理。時間も限られているのでなるべく遠くを回って、時間があれば近くを回るといいですよ、と説明を受けて、歩く順路を決めました。
渡月橋付近のレストランの駐車場でバスを降りて天龍寺へ向かう商店街を歩きました。
和傘のライトアップ

手前に無粋なビニール傘。ありゃ。
人が多いんだからしかたないですね。
このあたりは時間があったらまた来よう。いくつかのイベントどころを通り過ぎました。
左に入って嵯峨野の竹林に向かう道。途中野宮神社があって奉納演奏をしているらしかったのですが、入り口を通り過ぎてしまいました。それからは一方通行なので引き返すことを断念。
いよいよ竹林。

人が多いと言っても思ったほどは多くありません。もう10年近く前紅葉を見に来たとき、嵐山は大変な混雑で商店街を歩くのも必死だったことを覚えています。それに比べれば・・・
雨が降りだしたのが幸いした? それとも夜の観光客はこんな物?
一方通行の道だけど逆行する人もけっこういて、でもあまり邪魔にはなりませんでした。
竹林の中はさすがに道も狭く人も多くて、あちこちで写真を撮る人が立ち止まるのでスムーズには進めませんでしたが。


幻想的な雰囲気でしたが、歩きながら撮ったものですからあまりきれいには撮れていません。立ち止まってゆっくり撮ったら良かったんだけど。落ち着かなかったわけは・・・・
おかしい。 小一時間前にトイレに行ったばかりなのにまた行きたくなった。はやくどこかのお寺か神社にたどり着かなければ。だけど竹の小道の人の列はゆっくりゆっくりと進んでいきます。
幸い、分かれ道に案内所があって、そこでトイレの場所を聞くことができました。案外すぐ近くにあって良かった~ だけどこのあと、トイレを見つけるたびに入いる羽目になって、これはどうしたことかと考えてみましたら、
スイーツビュッフェの飲み物かあ
チーズティーだのノンアルコールカクテルだの、片っ端からためして、甘いケーキを食べるために2杯もコーヒーを飲んで、そりゃあねえー これも反省点。
さて、一方通行に従って歩いて行くと小倉池に着きました。

池の畔に友禅柄の2メートルくらいある灯籠。着物ってきれい。京都らしい灯りですね。
池の様子はあまりわかりませんが、枯れた蓮の葉っぱの間にカモらしき鳥が泳いでいました。

夜も賑やかで迷惑かも?
この道は所々に大きな生け花が飾られています。これは?
大河内山荘庭園の前だったかな?夜間は開館されてなくて門の前に花があるだけでした。

やがて常寂光寺の山門前へ
ここにも花が飾られていました。

境内はライトアップされ、京都の夜景も見られるとのことでしたが、たしかここは石段がたくさんあったような記憶が・・・なのでパス。
道なりに歩いて行くと田んぼの中にふわふわと光の風船が


一つ一つに模様があるのですが、遠くからだとただ光のかたまりにしか写りません。後ろに見えるのが1番大きな行灯かな?中に浮いています。
すぐ左手には落柿舎がありました。江戸時代、松尾芭蕉の弟子であった向井去来の草庵。

小さな庵だけど贅沢な空間ですね。

縁側に光のしずくが絶え間なく落ちてきます。
田んぼの巨大行灯も含めて、嵯峨美術大学の学生さんの作品らしいです。
落柿舎を出ると、まだ奥に続く道があって、なにやら明るい。

静かに音楽が流れて色とりどりの光。
何だろうと思いつつ横を通り過ぎました。後で確認したところ長神の杜というところで、足元に和歌が映し出され、それに触れると四季をイメージした映像が地面に広がるとのこと。入ってみれば良かった。だけどわたし、もうかなり疲れていたのです。来た道を引き返すには遠いし。道なりに大回りして、出発点に戻るしかありません。
ここの分かれ道にも案内所があって(所々にありました)カイロと花の種をくれました。ラッキー
聞けば、奥が二尊院とのこと。
二尊院! こんなに遠くまで来るつもりじゃなかったのに。どこで道を間違えたか。だけどはっと思い出してパンフレットで確認しました。
やった! 二尊院から無料のジャンボタクシーが出ている。それに乗ると、渡月橋近くの駐車場まで戻れるのです。
タクシーは、待つ人が10人になれば出発です。さほど待つことなく乗れました。そして10分もしないうちに渡月橋まで帰って来ました。
時間はまだ1時間以上あります。そこで渡月橋を渡って中之島公園へ行ってみることにしました。こちらには花灯路総合本部があっていくつかのイベントが行われているはずでした。
渡月橋をバックに生け花

橋桁がきれい。


嵯峨中学校の生徒たち、近隣4校の小学生たちが作った行灯が公園内に並べられていました。


そして行灯作りの体験コーナーがあったり、創作行灯の人気投票コーナーがあったり、法輪寺では「デジタル掛け軸」と賞するプロジェクションマッピングがあったり、興味をそそられる物はあったのですが、さらっと流してバスの待つ嵐山レストランに帰ることにしました。
というのも、散策の間はずっとこぬか雨で気にならなかった雨がここに来て雨足が強くなり、水たまりができはじめたからです。
駐車場から歩いて10分ほどのところにある「宝厳院」の庭園とか、反対方向の嵐山駅の「キモノフォレスト」とかまだまだ見たいものもありましたが、暖かい店内に入ったらすっかりその気が失せてしまいました。
駐車場から歩いて10分ほどのところにある「宝厳院」の庭園とか、反対方向の嵐山駅の「キモノフォレスト」とかまだまだ見たいものもありましたが、暖かい店内に入ったらすっかりその気が失せてしまいました。
歩いた歩数1万歩越え。お土産も少しは買わなければ。
漬け物とお菓子を少し買ってバスに乗り込む頃、雨はけっこうひどくなっていました。今回の旅も、雨はアンラッキーの中のラッキーかな? 大事な時は小降りになってくれるのです、なぜか。