先日、目立つ草だけでも抜いておかなければ、と始めた草引き。
ついつい、見えない場所まで進んでいって、1年中日の当たらない、おそらくわたししか見ないであろう場所まで来ました。そこで見つけたもの

きゃあ~ 咲いていたんだ
ユキモチソウです。雪持ち草、多分こう書くのでしょうが、わたしは雪餅を連想してしまいました。色から言えば雪、だけどきめ細かさから言えば雪見だいふく。それを先のとがった苞が大きくカーブして大切なものを覆うように被さっています。
こんなに真っ白でいきいきとしたユキモチソウを見るのは初めて。ジャストタイミングで見つけたようです。
去年道の駅で手頃なお値段で売られているのを見つけて買って来ました。そのときは少々くたびれていたんです。山草だから、と自分なりに考えて木陰の湿っぽい場所に植えたんですが、そこは前にも植えて消滅してしまった場所。同じ失敗を繰り返すことになるかもしれないけど、1シーズン楽しめたらいいかぁと半ば開き直っていたのです。
案の定夏を過ぎると跡形もなくなって,やっぱりここはだめだったかとすっかりあきらめていたところでした。
こんなに突然姿を見せてくれるなんて。草引きもするもんだねえ。目立たないところですのでついついおろそかにしていました。

地味な色と変わったフォルム。山の中でこれを見つけたらどんなにかうれしいでしょうね。

来年も咲いてくれるといいなあ、できれば2本に増えて。
さて、ユキモチソウほどではないけど、見つけてうれしかった花。

去年植えたナデシコが、夏~秋の草に埋もれて青息吐息だったんです。これもまた遅くに草取りをして、細々と生きている1本の苗を、こちらは結構大切に見守ってきたのですが、たった1輪咲きました。

まさに大和撫子。ピンクがこれも輝くようにきれいです。昔は川の土手に咲いていたんですけどねえ。
そしてタツナミソウは年々増えています。もともと白だけだったのですが、紫のはいつ植えたんだろう? 一昨年までは白しかありませんでした。去年のブログを見たら、何かの植物について来たのを植えたら紫だったと書いてありました。



タツナミソウは増えて困るのだとか聞きましたが、今のところ白紫が混じってバランスよく咲いています。
こうして、草引きを思いついてよかったなあ、としみじみ眺めているとき、頭上で「ぎぃー」という鳴き声がしました。
あ!この鳴き声は!
見るとコゲラがとまっているのでした。残念ながらカメラを構えているうちに気づかれて飛んで行ってしまいましたが、我が家には確実にコゲラがやってくることが分かりました。というのは、この木では何回かコゲラを目撃したことがあるのです。これはうれしい。
ユキモチソウと言い、コゲラといい、これは急に思いついて草を引き始めたわたしへのご褒美でしょう。