9年間探し続けていたもの、
それは、わたしの住む地域に住むジヤコウアゲハです。
去年、ついに食草であるウマノスズクサを発見しました。が、蝶の成虫をこの目で見ることはできませんでした。
今年こそは。ということで、ジヤコウアゲハの飼育記録をまとめます。
以下、日を追って書いていきます。ちょっとキモい幼虫も、そのまま載せてありますので苦手な方は要注意です。
5月31日
とあるところに予定より30分ほど早く着いてしまい、待ち時間にウマノスズクサを見に行きました。
去年の秋、道端にあったのは刈られて、その後小さな苗が育っているのは見ていましたが、冬の間どうなったかな?
あら、もうつぼみができている。
でも、あまり背も高くなく、数も少ない気がするー
もしかして、春先にも刈られたか? 人の手の入れない茂みから伸びてきたのは緑も濃くつるも長そうでした。もしかして、卵でも産んでないかなあ。あまり期待もせずツル全体をひっくり返してみたら、
いきなり見つかってびっくり‼️
よく目立ちます。
ちょっと考えて、わたしはこれを家で飼育することにしました。なぜなら、ここにいたのではまた刈り取られるかもしれません。去年みかん畑で見つけたアゲハのサナギは、春先の剪定作業で枝ごと切られてしまいました。いらない枝ならさっさともらっておけばよかった、と、後悔したものです。
この幼虫も、連れて帰った方が無事にチョウになれる確率が高い。そう考えたわけです。
しかし、奇妙な形です、おまけに、みつけた時からずっとこのままでうごきません。
6月1日 13:00
翌日になつても動いてません。このままサナギになるのかな?
6月1日18:11
6月1日18:11
お尻の方が尖ってる?
皮を脱いでました。それで動かなかったのね。
6月2日 朝
皮を脱いでました。それで動かなかったのね。
6月2日 朝
幼虫は移動していました。
葉っぱを食べた跡。
下に小さなフンが落ちていました。
裏側から見たところ。
それから一週間ほど、モリモリと葉っぱを食べて、たくさんフンをして、身体も大きくなりました。
それから一週間ほど、モリモリと葉っぱを食べて、たくさんフンをして、身体も大きくなりました。
フンは大中小あります。敢えて掃除をしないでおきました。脱皮間もない頃はとても小さなフンでした。大きいのは3倍以上ありました。
そして、なぜか先の葉っぱを切り落として
6月8日
突然いなくなりました😨
その辺一帯、壁まで探し回った結果
6月8日 10時半
6月8日 10時半
玄関にあったベンチの裏側にいるのを発見。前蛹になりたかったのね。
6月8日 夜9時前
体を一本の糸で支えていました。
6月9日 朝10時ごろ
体が少し丸くなった?
6月10日 朝 7時
6月10日 朝 7時
6月10日 11時
4時間しかたってないのに!
脱ぎ捨てた殻が下に落ちていました。
脱ぎ捨てた殻が下に落ちていました。
あとは羽化を待つばかり。
幼虫も奇妙な形でしたが、サナギも普通のアゲハとはずいぶん違います。
これは羽化前に枝を切り落とされたナミアゲハのサナギ
ベンチが邪魔をして十分は見られないのですが、
6月14日 金曜日
前の方
後ろの方は窪んでいます。
下から覗いてみました。
なんて複雑な形なんでしょう。
下から覗いてみました。
なんて複雑な形なんでしょう。
それから一週間経って
なんだか色が変わってきたような気がしました。そして前の方が垂れ下がってきたのではないかしら。
6月21日 金曜日
6月22日 土曜日の朝 色が変わったのがはっきりしました。いよいよか?
6月22日 土曜日の朝 色が変わったのがはっきりしました。いよいよか?
6月22日 夕方 16:20
同じ日の19:30
同じ日の19:30
ずいぶん色が黒くなりました。以下、夜玄関ホールの薄暗いライトの下での撮影です。実物とは多少色合いが違います。
20:20 なんとか正面から写せました。
斜めから
下から
21:19
こんなに黒いのに、まだ割れ目ができてない。
22:14
金魚みたい。
6月23日 日曜日 1時過ぎ。こんなに黒くなりました。が、羽化の瞬間を見ることは諦めて、寝てしまいました。
6月23日 日曜日 1時過ぎ。こんなに黒くなりました。が、羽化の瞬間を見ることは諦めて、寝てしまいました。
もう、明日目が覚めたら絶対羽化してるよね。早起きしたら見られるかもと、思いながら。
続く
ジャコウアゲハ、蛹のお菊さんまで育てたんですね。^_^私も、もし見つけたら、育ててみたいけれど、食草のウマノスズクサを補給できないので、諦めています。蛹から、どんなふうに脱皮したら、
あんな美しいジャコウアゲハになるのでしょうね!あた子さんの観察を楽しみにしています。\(^o^)/
そう!問題はウマノスズクサなんですよ。
餌さえあれば幼虫をそだてるのは簡単でした。もう終齢虫近くだったし、お世話も短期間ですみましたし。
ウマノスズクサは、自生地が限られている上に、少ないのです。たとえ蝶を増やしても食べるものがなければ生きていけません。蝶を増やすにはウマノスズクサを増やさないといけない、というのが最終結論です。そのことについては次回に触れますね。