と~ま君の部屋

楽しい老後を送りたいとやっています。所詮人生回り道。修士(人間学、仏教学)。ぼけ防止・脳のリハビリでやってるブログです。

起承転転

2008年12月04日 23時39分32秒 | 先公ごっこ2008年から2012年
 起承転結という言葉があるのは知っていたけど、起承転転?
 間違っているんじゃぁありませんかと最初思いました。

 伝記作家の童門冬二先生の著書の中にありました。最後まで「結」のない人生をおくりましょうということでした。特に、伊能忠敬の生き方に関連しての著書でありました。童門先生、めったにエッセーは書かないので、ちょっと読んでみようと購入してみたのです。「人生義理と人情に勝るものなし」という本です。

 実は、先日の開かれた学校づくり委員会で、委員の先生の御著書で「文化の開拓者 伊能忠敬翁」(宮内秀雄先生・宮内敏先生共著)という立派な研究書を学校にということで、御寄贈いただきました。感謝して拝読させていただいております。原典とか貴重な資料が盛りだくさんです。拝読しましたら図書館に置かせていただきます。チャレンジしてください。

 今度は童門先生の中に伊能忠敬のことが書いてあって、たいへん面白くなりました。

 伊能忠敬は、在校生諸君も熟知しているとおり、佐原の伊能家を立派に再興させた人です。奥方様も、伊能家の親戚の方々も、年をとった忠敬に何を言ったかというと、これからは好きなことをしてくださいと言って、学問をさせてくれたわけです。で、普通なら定年退職という年齢から学問を始めて、あれだけの実績を残された。

 「この人の言うことなら」「これだけ立派なことをしたのだから」という「なら」が、人にパワーを湧き出させる。これを「風度」というのだそうです。

 あなたのいうことなら間違いはございませんということなのです。

 伊能忠敬の生涯はまさしく「起承転結」よりも「起承転転」。生涯学習の模範のような方です。

 童門先生、「風度」を養うためには、一期一会の精神で、どんな人からでも学ぶということを大事にせよとおっしゃる。

 然りです。
 
 まったくそのとおりです。ともすると好き嫌いだけで人間関係を構築しがちですが、嫌いな人でも一期一会。もう会えないかもしれないと思ったら、これは大事にしないといけません。

 ふれあいのない世界はありません。
 ふれあいがあるからやさしくなれます。

 そんなことを思った一日です。

 
コメント
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光こそ、すべての源という気がするのだが

柔道をやると~ま君

サンスクリット般若心経

高齢\(^_^)/