基本的には、土・日は更新しないようにしております。
しかし、今日は書かなくてはいられない気持ちになりました。
結論から言って、実に感動的な体験をさせていただいたからであります。
今日は、首都圏の武蔵野丘陵の趣残る某大学で、大学院の修士論文研究発表会(死生学)に聴衆として出席させていただいておりました。私的にです。
ちょうどお昼の12時から、16時30分まででありました。朝早くこちらを出発して、楽しみで、楽しみでるんるん気分で電車に乗っておりました。
電車の中では、ケン・ウイルバーの「万物の歴史」を読みながら、付箋をつけて、うんうんうなりながらでありました。
そして、何人もの修士論文研究発表の方々に感動しておったのであります。
圧巻は、最後の女性の方。思わず、落涙いたしてしまいました。
このような発表会にはいくつか聴衆として参加させていただいております。
こんな懶惰なわくしにも母校はあるのでありまして、母校の会、母校を出てからさらにいくつかの専門学校・大学を遍歴しましたので、それらの学校のいくつかの会、また今の職務と密接に関連している安全教育、道徳教育などに参加させていただいております。
いくつか参加させていただいて、研究発表におもわず落涙させていただいたというような経験は初めてでありました。
うなりました。
これほどの内容のある発表はありません。
真摯なる研究の態度に、実に実に見習うべき方向性を教えていただいたような気がいたしました。
さらにまぶたの母ならぬ、まぶたの師匠にもお会いすることができました。
お二人にです。初めて、直接お会いすることができました。なんどかメールではご指導をいただいていたからです。感激いたしました。
普通なら絶対にお会いすることなどできないような先生方であります。
ご縁をいただいたことを、ほんとうに感謝しております。
ご縁といえば、この日、どうしてもお会いしたい方がおられて、昨晩強引にメールを差し上げて、立ち話でもいいからと懇願してお会いすることができました。生涯学習の師匠として尊敬申し上げている銀行員の方であります。おそらくこの方はいろいろなライセンスの取得数では日本一の方でありましょう。大学院も三つ目であります。学位授与機構で取得された学士の数ももの凄い。到底足下にも及ばぬ方であります。
世の中には、すぐれた方々がたくさんおられるものであります。
ですから、おらが一番、おらは秀才だ、おらは偉いんだと言っていては、天が失笑してしまう。
そんなつまらん人間だけはなりたくないと思って帰ってまいりました。
某大学は、最近本校からも合格させていただいている大学であります。
実は今日も入学試験を行っておりました。
本校からも志願者がいたはずであります。
合格をさせていただいたら、校長としてこれに過ぎる幸いはないと感じながら、帰途についたのでありました。
帰りが遅くなりますので、某大学最寄り駅の近くで、美酒を飲みながら、夕食をとりました。
首都圏には珍しいような樹木の立ち並ぶ街並みであります。美しい駅前通りで、わたくしの住んでいる集落とはまったく趣が違っております。そんな街の片隅にひっそりとあるお店に寄りました。夕方でした。こういうのもまた楽しみのひとつであります。残念なのは孤独な楽しみであったことでありました。ま、たまには一人で美酒を味わうのもいいものであります。少量の日本酒を含みながら、料理を味わっておりました。還暦近い向老期の変わった老人もいていいのだ、と負け惜しみを言いながらです。(笑)
文化の香りをかぎながら、そして美酒を味わいながら、論文発表に思わず落涙をさせていただいたことを、いつも持ち歩いているA6ノートにびっしりと小さい字で記憶があるうちにと、メモをさせていただきました。
これこそ、懶惰なわたくしの生涯学習であります。
いい体験をさせていただきました。
また明日。