NHKの大河ドラマを見ている。退職してから、これまで放送されたものをレンタルビデオ店で借りて見ている。なかなか楽しいものである。
今見ているのが、「翔ぶがごとく」である。例の司馬遼太郎さんの原作である。他にも、「太平記」、将門を扱った「風と雲と虹」とを見た。全巻である。大河ドラマでなければ「剣客商売」。これもあと2巻を残すのみ。ちなみに、剣客商売は、老剣士と剣士の息子の物語で、老いた父親の心境がしみじみとよく分かる描き方であるから、身につまされるというか、なかなかいいのである。藤田まことさんの渋い演技がまたいい。奥様が若すぎるのが欠点だが・・・(^▽^)
そして思ったことがある。こういう映像から、その時代の研究というか、勉強にはまっていった方もおるのかもしらんなぁということである。イメージ優先である。けっこうなことであると思う。
日野富子の大河もあったような気がする。これも見たいが、そんなに時間がない。楽しみは後に取っておきまひょ。たしか、花の乱というのではなかったかな?違っていたらごめんなさい。
去年まで放送されていた平家物語も今にレンタルビデオで出てくるんでしょうなぁ。楽しみですわい。
今年になって放送され始めた「八重の桜」でしたっけ?あれも面白い。会津若松だから場所がわかる。これもまた楽しみ、楽しみ。遠い親戚も会津にはいるし。
話は、「翔ぶがごとく」である。
西郷隆盛と大久保利通を描いていると思うのだが、特に西郷さんのことは若い時からいろいろ調べてきたから楽しいものである。この2日ほど西郷隆盛関連の論文を研究者専門サイトから探して印刷してファイルしていた。よく勉強されている。たいしたもんである。
なかに面白い研究論文があって、例の西南戦争について調べておられる大学の先生の論文に目が釘付けとなった。評価の仕方が独特であった。へぇ~と思った。
西郷は、実戦の人であったという分析なのである。つまり、戦闘専門の人。戦争をして維新はなしとげたものの、その後の政治家としてのプランについては疑問視しておられたのである。そういう分析もあるのかと思った。ま、ファンとしてはちょっといかがなものかとは思ったが。
そして、さらに思った。実戦を実践と読み替えると、これはある種の人間を指し示しているのではないかということである。つまり、教育実践のことを意味している。実践至上主義である。当たり前だろうと言われる方もいるかもしれない。それはそれで結構なことであって、なにも愚生はそれを否定しようと思っているわけではない。
尊いことである。実践至上主義というのは。
されど、先の大学の先生による西郷分析と一緒で、その先のプランが無いということもまた可能性として言うことができるのではないかとも思ったのである。
ある意味、西郷もまた闘いばかりで、世間を知らなかったのかもしれない。西郷を求めていた時代が、彼のような男を必要としていたのであるから。
それでも愚生は、西郷の敬天愛人の思想に共鳴する。天に生かされているという思想がどこからくるかということもまた非常に興味関心のあることであって、愚生もまた西郷さんと響きあうものを感じるからである。今は、書けないけれども。
これから登校しなくちゃならない。
また夜にでもここにまいります。
しばしのお別れを。
(^_-)-☆