昨日のゼミで師匠に勧められた、赤坂憲雄先生の本をAmazonで発注して、気がついたことがあった。
この番組である。NHKのEテレの「日本人は何を考えてきたか 第7回 魂のゆくえを見つめて」という番組。
どこかで聞いたことのある学者先生だなぁと思っていたのだ。そして帰宅してから、はっと気がついた。あ、あの先生だと。あの番組に出ておられた先生だと。
今年になってから、録画して見たのだったが、なんかとても素敵な先生だなぁと思っていたのだ。
大震災とのからみである。
非常に深刻な内容であって、最初は尊敬申しあげている柳田国男のことに興味をもっているので見たのだがこれは確か二回目であったと思う。一回目も録画して見た記憶がある。違っていたかな?タブン大丈夫でっしゃろ。
谷川健一先生もまたファンであるから、大学図書館から全集を借りてきては、カード取りをしていたのである。不勉強で、赤坂先生の本を購入したのは初めてである。
これから県立図書館にも行ってあらかた借りて参りましょう。
そして、カードをとろうと思う。
あの大震災のことは、忘れられない。東北に生まれ、東北に育った愚生にとって、殆ど知っている土地ばかりであったからである。山奥に育った愚生にとって、海を見るのは、仙台や相馬郡の海岸でしか見ることができなかったし、実にあの海岸が津波に襲われるとは思ってもみなかったからである。
そこに、民俗学の先生方はいろいろな魂のうつろひを見られたのだと思うのである。基調に「むなしさ」が漂っていると思って見ていた。テレビを。
あれだけの方々が亡くなったのである。しかも、大自然の驚異には我々人間共は太刀打ちできなかったのだ。非常に空虚さが漂ってくるのである。
赤坂先生の表情にもそれを感じた。ご本人はそんなことはないと否定されるかもしれないが、愚生は画面からそう感じてしまったのである。
それが師匠からの課題図書として示された。
なんだか、不思議なご縁を感じる。と~まよ、そういうことをおまえはやるのだという天の意思でもあると愚生は受け止めたのである。ありがたいものである。
師匠のゼミが終わった後、たった一人しかないクラスメートと話をしていた。師匠との会話も聞いておられたから、話自体はクラスメートの論文が主体であったけれども、最後の方になって、これからと~まはどうすんの?ということになったのである。愚生なんか、この学問が好きだからやっているだけで、なにかになってやろうというのも無いし、いろいろ論文を書かせていただいているだけでhappinessでありんすと、いつも言っているダジャレを申しあげていた。彼女は、これからのひとである。可能ならば、どっかの大学で教鞭とっていただいて、愚生に聴講の機会をお与えたまえとか言っていた。
マジにそう思っているのだ。若い方はこれからである。応援だけは差し上げたいのである。
大震災とむなしさをどう受け止めていくかということは、まさに宗教人でも無い、学者でも無い、ただの庶民の愚生のこれからを指し示していると思うのである。
今日のタイトルを「むなしさのゆくえ」とつけたのは、そういうことである。そういうこと。
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※以下はNHKなどのHPから引用しました↓
NHK Eテレ 2013/01/06(日) 00:10-01:40