9:39である。
午前中のウオーキングをやってきた。
往復で、4.6キロ。5400歩(Metsで)。
田んぼの多い農道である。ボキの居住地は、農業の盛んな土地である。食糧自給率全国一である。農業も漁業も盛んである。だから当たり前のような話ではある。
吉増剛造センセに教えていただいてから、音に気をつけるようになった。
そして、いままで気がつかなかった田んぼの水の音に妙に感心した。いつのまにか持参していったスマホに録音していた。スマホは、途中でひっくり帰ったらアカンから毎回持参しているのだが、こんなことに役立つとは思ってもみなかった。
田んぼには、水を補給するための水栓がある。どの田んぼにもある。今までは、その存在すら気がつかなかった。
それだけ余裕がなかったのだろう、ボキに。
しかし、今日は違った。なんだか、故郷山形の山の中を歩いているような気になってしまった。
田んぼの水栓の音は、実にここちよかった。
間断なく音を立てている。
ことことこと、ぽつぽつぽつとも聞こえる。
聞きようによっては、なんにでも聞こえる。
聞き手のこころのあり方によって。
うううううううううううううううううううううううううううむ。
こんなささやかなことにも、気がつかなかったのじゃ。
余裕がなかったのだなぁと思った。
ともかく痩せるために、健康になるために、長生きしたいから・・・・・・・というような欲得がらみの欲望しかなかったのだよん。
アホなジジイである。
まったく。
田んぼの水栓に教えていただいたよ。
ありがたいもんである。
マジに。